科目名[英文名]
技術者倫理   [Engineering Ethics]
区分 全学共通教育科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 44  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 010366
責任教員 [ローマ字表記]
吉田 健彦   [YOSHIDA Takehiko]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
現代社会を生きる私たちの日常は、技術なしにはあり得ません。従って「技術者倫理」は、現代社会においては、技術者だけが学ぶべき単なるマニュアルでもなく、単に倫理学の一分野なのでもなく、誰もが生きていく上で必要とする基本的な問題を含んでいます。技術者はこのことを意識し、自らの立場を社会のなかで倫理的に位置づけ、社会と関わっていかなければなりません。本講義では、技術と倫理に関する原理的問題(科学と技術の違いとは何か、未来世代への責任、あるいはリスク社会論など)を学びながら、公害や環境破壊、内部告発、ビッグデータの扱いやサイボーグ化技術など、技術者、特に農学系科学技術者が直面する固有の問題をどう考え、どう立ち向かっていけば良いのかを、具体的なケースを通して考えていくことを目的とします。
到達基準
(1)倫理の基本的な枠組みを理解し、技術者が直面する様々な具体的ケースにおいて、それを適用し判断できる。
(2)技術者倫理が問われることになった過去の様々なケースについて理解し、そこで技術者がどのように対応したかを倫理的な観点から説明できる。
(3)私たちの日常生活を支えるさまざまな技術が、どのような仕組みによって私たちの安全性を守っているのかに対する知識を持っている。
授業内容
第1回
ガイダンス/技術者倫理基礎(1) 倫理とは何か
第2回
技術者倫理基礎(2) 技術者とは誰か―その歴史と現代における特性
第3回
情報化社会と技術者倫理(1) 生権力とビッグデータ
第4回
情報化社会と技術者倫理(2) 内部告発
第5回
情報化社会と技術者倫理(3) サイボーグ化技術
第6回
情報化社会と技術者倫理(4) 生命倫理
第7回
講義前半のまとめ、中間テスト
第8回
科学技術と技術者倫理(1) 未来世代への責任と技術者
第9回
科学技術と技術者倫理(2) 水俣病と技術者
第10回
科学技術と技術者倫理(3) 3.11と技術者
第11回
科学技術と技術者倫理(4) リスクと技術者
第12回
農業と技術者倫理(1) 遺伝子改変とその利用
第13回
農業と技術者倫理(2) 農業の工業化
第14回
現代社会と技術者 研究者倫理
第15回
講義全体のまとめ、期末テスト
履修条件・関連項目
なし
テキスト・教科書
毎回レジュメを配布します。
参考書
なし
成績評価の方法
中間テスト(30%)、期末テスト(30%)、出席および講義への積極的な参加(講義内のミニレポート)(40%)
教員から一言
倫理と技術は、ただの学問ではありません。それは私たちの日常生活を支える、生き生きとした必須の要素です。従って、そこで問われる人間の在り方を学ぶことは、生きていく上で極めて重要になります。具体例を通して、一緒に楽しく学んでいければと思います。
キーワード
技術、倫理、公害、環境問題、生命、農業、情報技術、社会的責任
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/09/26 9:21:36