科目名[英文名]
大動物臨床実習・基礎編   [Large Animal:Basic Practice in Veterinary Medicine]
区分 農学部専門科目等  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 5  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 016686
責任教員 [ローマ字表記]
田中 知己, 堀北 哲也   [TANAKA Tomomi, HORIKITA Tetsuya]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 産業動物(主に牛)を対象とした獣医内科学および外科学に関する基本的技術、および獣医療に必要なコミュニケーションスキルの習得を目標にしています。なお下記授業内容は都合により変更することがあります。
到達基準
(1) 準備、片付け、移動等がてきぱきと実施できる。
(2) 牛個体および牛群の観察・評価ができ、基本的な内科学および外科学の知識と技術が習得できている。
(3) 獣医療に必要なコミュニケーション能力が実践できる。
授業内容
 毎回、「今日の実習で何を思い、何を得たか」というテーマのレポートを、翌日水曜日の午後8時までにワードファイルにてメールで提出すること。
<第1回>
・産業動物獣医療を紹介する
・各種スコア(ボディコンディションスコア、飛節スコア、糞スコア、乳頭スコア等)を学ぶ
・コミュニケーショントレーニング(臨床とコミュニケーションについて考える)
<第2回>
・個体、群、環境を観察するポイントを実習する
・視診、触診を実習する
・コミュニケーショントレーニング(傾聴等)
<第3回> 
・ロープワーク、保定術を実習する
・聴診(呼吸音、心音、消化器音)を実習する
・採血、注射(筋肉注射、皮下注射、静脈注射)を実習する
・コミュニケーショントレーニング(質問力等)
<第4回> 
・乳汁検査、内科的直腸検査を実習する
・経口投与およびパーネット除去法を実習する
・コミュニケーショントレーニング(稟告の取り方等)
<第5回>
・子宮捻転に関する知識を説明し、子宮捻転整復法を実習する
・施灸法に関する知識を説明し、施灸法を実習する
・コミュニケーショントレーニング(寄り添いつつずらす質問力等)
<第6回>
・正常分娩および異常分娩について説明する
・助産・難産介助の技術を実習する
・共済実習の心得および課題を説明する
・コミュニケーショントレーニング(人のコミュニケーションを観察する等)
<第7〜12回> 
・ちばNOSAI連にて診療随行実習し産業動物臨床の現場に触れる
・現場で実施されている治療等を観察し体験する
・生産者、獣医師とのコミュニケーション力を鍛える
<第13回>
・削蹄および蹄病について説明する
・削蹄および蹄病治療を実習する
・コミュニケーショントレーニング(伝える技術等)
<第14回>
・第四胃変位整復手術を実習する
<第15回>
・全体のまとめ
・口蹄疫防疫チームの教訓に学ぶ
・チームコミュニケーションを実習する
履修条件・関連項目
 解剖学、生理学などの基礎科目および産業動物内科学などの科目を履修していること。
テキスト・教科書
参考書
 家畜共済の診療指針ⅠおよびⅡ(全国農業共済協会)、家畜共済における臨床病理検査要領(全国農業共済協会)、牛の臨床検査診断(近代出版)、その分娩本当に子牛の牽引が必要(デーリィジャパン)、読む肺音視る肺音(金原出版)、子牛の科学(チクサン出版)、子牛の医学(緑書房)牛の外科マニュアル(チクサン出版)、ニッポンには対話がない(三省堂)
成績評価の方法
 出席70%、レポート30%
 S(90-100)、A(80-89)、B(70-79)、C(60-69)、D(0-59)とする。
教員から一言
 将来産業動物臨床に進まない人ほど熱心に実習すること。そのような人は、卒業後、産業動物に触れたり生産者と関わったりする機会はおそらくないので、この実習は貴重な学びの場となります。
キーワード
 獣医学 内科 外科 コミュニケーション 産業動物 牛
オフィスアワー
 非常勤講師のため、メールにて随時、質問や問い合わせ等を受け付けます。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/23 12:29:28