科目名[英文名]
土壌物質循環・肥料科学   [Material Cycles of Soil and Fertilizer Science]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 01AN3024
責任教員 [ローマ字表記]
杉原 創, 横山 正, 大津 直子   [SUGIHARA Sou, YOKOYAMA Tadashi, OTSU Naoko]
所属 農学部 研究室 2-220A  メールアドレス

概要
生物生産活動とは、土壌生態系内で起きる物質循環を利用・搾取する営みであるといえ、肥料の利用は、この物質循環を補い強化するための行為であるといえる。本授業では、持続可能な生物生産活動を実現するために必要な、土壌中におけるこれら物質循環の特性や実例、肥料の科学について学ぶ。
到達基準
土壌物質循環学では、土壌が持つ多様な機能を理解するために必要な、土壌の化学特性について土壌分類の観点から深く学ぶ。さらに、炭素・窒素・リンを中心とした物質循環について実例を踏まえて学び、現場で物質循環を考察するための力を養うことを目指す。肥料科学では、物質循環過程に関わる生物学的・化学的原理とともに資源・資材・技術・社会制度の基本について学ぶ。
授業内容
第1回(4/14):ガイダンス・土壌憲章(杉原)
第2回(4/21):食糧・人口・資源・環境問題と植物養分・肥料(横山)
第3回(4/28):わが国における肥料の定義・分類と肥料取締法(横山)
第4回(5/12):無機肥料・有機肥料や堆肥の種類と特性(横山)
第5回(5/19):土壌の機能と特性1(杉原)
第6回(5/26):土壌の機能と特性2(杉原)
第7回(6/2):土壌の機能と特性3(杉原)
第8回(6/9):炭素循環(杉原)
第9回(6/16):窒素・リン循環(杉原)
第10回(6/23):微生物の作物への特異的な養分供給機構を利用したバイオ肥料 その1(横山)
第11回(6/30):微生物の作物への特異的な養分供給機構を利用したバイオ肥料 その2(横山)
第12回(7/7):作物の栄養診断1(大津)
第13回(7/14):作物の栄養診断2(大津)
第14回(7/21):作物の栄養診断3(大津)
第15回(7/22):期末テスト(試験監督:杉原)
履修条件・関連項目
「土壌学」と「植物栄養学」を履修していることが望ましい。また「無機化学」、「植物生理学」等を履修していると良い。
テキスト・教科書
プリント等による
参考書
William Dubbin著「Soils」(The Natural History Museum),Paul,E.A.編「Soil Microbiology, Ecology, and Biochemistry, 3rd ed.」(Academic Press),永塚鎭男「土壌生成分類学」養賢堂,久馬一剛編「最新土壌学」(朝倉書店),日本土壌肥料学会のHP(http://jssspn.jp/index.html, http://jssspn.jp/file/kashikoihiryo.pdf)に掲載されている「肥料をかしこく使おう」のパンフレット」,渡辺和彦「野菜の要素欠乏・過剰症(症状・診断・対策)」(農文協),その他,肥料学や土壌学の教科書(養賢堂,朝倉書店,農文協等 生協にも置いてある)
成績評価の方法
講義回数の8割以上の出席者が成績の評価対象者になる。
出席および小テストを含む履修態度(40%)と期末試験(60%)
 H28.年度成績分布:S 13%,A 34%,B 21%,C 29%,D 3%
 H27年度成績分布:S 16%,A 40%,B 19%,C 3%,D 22%
 H26年度成績分布:S 0%,A 10%,B 38%,C 44%,D 8%
教員から一言
土壌物質循環学では杉原が土壌の諸機能と物質循環について講義します。肥料科学では、横山が化学肥料資材の内容、法律、および微生物資材の概要を、大津が適切な施肥につなげるための栄養診断について、それぞれ講義します。物質循環の視点から土壌を学ぶことにより、持続可能な農業生産を考える際の土壌への見方が変わることを期待しています。
キーワード
土壌、物質循環、土壌劣化、土壌分類、持続可能性、肥料、植物栄養、持続型農業、循環型肥料、肥料取締法、有機肥料、無機肥料、バイオ肥料、肥効発現、施肥効率、環境保全型施肥
オフィスアワー
各教員ともメールで対応する。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/21 11:23:47