| 科目名[英文名] | |||||
| 環境資源科学特別講義Ⅵ [Special Lecture on Environmental Sciences and Natural Resources VI] | |||||
| 区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
| 対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 後学期 | |
| 授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 01EN3233 | ||
| 責任教員 [ローマ字表記] | |||||
| 難波 謙二 [] | |||||
| 所属 | 農学府 | 研究室 | メールアドレス | ||
| 概要 |
| 2011年3月11日に発生した東日本大地震とそれによる津波が引き金となって東京電力福島第一原子力発電所事故が発生しました。事故によって放出された放射性物質は大気の流れと降雨という気象現象によって運搬され地表に沈着し、その後は、放射性核種の元素としての性質や放出時の形態などによって定まる物理・化学的な特性によって環境中を移動しています。この講義では、福島第一原発の事故によって放出され、沈着した放射性核種のうち長期的な課題になっている Cs-134 および Cs-137 について、水文学的および生態学的過程による環境中の動きについて学びます。また、これをもとに避難や除染、食品のモニタリング等放射線被ばく防護策についても学びます。 |
| 到達基準 |
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(1)河川・湖沼、農地や森林など環境中の放射性セシウムの水文学的および生態学的な動態について理解し、定性的な予測ができるようにする。 (2)放射性セシウム以外の放射能の環境中の挙動について、放射性セシウムとの違いを理解する。 (3)自然放射線と事故で発生した放射線、放射線被ばくと防護策について理解する。 |
| 授業内容 |
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1.福島の原発事故 2.放射能と放射線、それに被ばく防護 3.農林水産物への影響 4.森林の放射性セシウム 5.河川湖沼の放射性セシウム 6.生物への影響 7.チェルノブイリ原発事故 |
| 履修条件・関連項目 |
| 水文学や生態学の中でも物質の移動や元素の循環と関連した内容が含まれます。 |
| テキスト・教科書 |
| 特に指定しません。 |
| 参考書 |
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田崎晴明(2012)やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識. 朝日出版. 147p. web上学習院大学のサイトでも公開されています。 |
| 成績評価の方法 |
| 授業中にテストを行います。 |
| 教員から一言 |
| 原発事故で農林水産業が大きく影響を受けることが、不幸にして実証されることになりました。モニタリング体制や除染の対策等も含めた経験を学問的な体系として残して行くことが必要です。また、色々な視点で事故で放出された放射能を調べるということも求められています。 |
| キーワード |
| 福島第一原発事故、放射性セシウム、環境放射能、放射生態学 |
| オフィスアワー |
| 備考1 |
| 備考2 |
| 参照ホームページ |
| 開講言語 |
| 日本語 |
| 語学学習科目 |
| 更新日付 |
| 2017/09/27 16:00:38 |