科目名[英文名]
生態・環境情報工学   [Ecological and Environmental Informatics]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 01RN3251
責任教員 [ローマ字表記]
酒井 憲司   [SAKAI Kenshi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
生態系管理は、自然生態系の保全、再生エネルギーの確保、持続的農業、流域管理、地域計画など広範な分野に共通する手段である。本学のカリキュラムにはTAT2の生態学から始まって、基礎生態学、応用生態学、生態学を基盤とした専門分野が多数配置されている。生態学主分野の知識を用いて、現実の様々な生態系管理を行おうとする場合、モデリング、センシング、コントロール(マネージメント)の3つに分類できる技術の総合によって行われる。 本講義では、個体群生態学を題材にして、その理論を数理モデルにおいて記述する方法を学ぶ。同時に、生態系の計測手法については近年の技術革新により画像によるセンシング手法により空間生態学の発展へとつながっているため、本講義のパッケージ科目である「GISの基礎と演習」とリモートセンシング論に関連付けて解説する。
 
到達基準
1.個体群生態学の基本原理の主要なものについて理解している。
2.上記についてプログラムを構築し、シミュレーション(数値実験)を行うことができる。
授業内容
第1講 マルサス成長と人口論
第2講 ロジスティック成長と密度依存性
第3講 生活史の解析
第4講 齢構成モデルと生態系の管理
第5講 線形ダイナミクス
第6講 非線形ダイナミクス
第7講 被食―捕食のダイナミクス
第8講 競争のダイナミクス(1)
第9講 競争のダイナミクス(2)
第10講 空間生態学と時空間ダイナミクス
第11講 空間生態学の画像解析
第12講 ケーススタディ1(雑草管理と農作業)
第13講 ケーススタディ2(どんぐり豊凶と生態系管理)
第14講 ケーススタディ3(温州ミカンの隔年結果現象のダイナミクスと予測)
第15講 期末試験


履修条件・関連項目
履修条件はありませんが、TAT数学の微分積分や線形代数を取得していることが望ましいです。
テキスト・教科書
個体群生態学入門、佐藤他訳、共立出版
参考書
カオス農学入門、酒井憲司、朝倉書店
Nonlinear DYnamics and Chaos in Agricultural Systems,K.Sakai,Elsevier
成績評価の方法
出席30%、演習課題30%、期末課題40%
教員から一言
個体群生態学の原理について一通り学びます。生態学に関わる分野に興味を持たれていれば、数学が苦手でも十分理解できるような内容です。
キーワード
個体群生態学、モデリング、数理生態学、シミュレーション、数値計算、生態系管理
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
https://lms-1.tuat.ac.jp/moodle2014/course/view.php?id=4667
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/07/03 9:51:32