科目名[英文名]
発生学   [Veterinary Embryology]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01VN1109
責任教員 [ローマ字表記]
青山 博昭, 柴田 秀史   [AOYAMA Hiroaki, SHIBATA Hideshi]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
【概要】この講義では,親の生殖器官(卵巣または精巣)における配偶子(卵または精子)形成および受精を経て一個の受精卵から動物の身体を構成する様々な器官が分化する過程について,特に発生初期の段階を中心に解説する。
【目標】鳥類および哺乳類を含む様々な動物の初期発生過程について,比較生物学的な視点からその概要を理解する。また,すべての動物に共通する現象と鳥類または哺乳類にそれぞれ特異的な現象を正しく理解して,今後の臨床実習や基礎研究に役立てる。
到達基準
授業内容
7回にわたる講義が終了した後,第8回の講義時に試験を行う。講義進行の大よその目安は,以下の通りである。
第1回:ガイダンス,発生学を学ぶ意義
第2回:配偶子(卵および精子)の発生および減数分裂
第3回:受精および受精卵の分割
第4回:桑実胚および胞胚の形成
第5回:着床および原腸胚の形成
第6回:中胚葉の分化(原始線条の形成,中胚葉細胞の移動,脊索の形成)
第7回:神経管,体節,原始血管系および消化管の初期発生
第8回:試験
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
江口保暢著:動物発生学第2版(文永堂出版)
参考書
谷口和之,木曾康郎,佐藤英明監修:獣医発生学(学窓社)
日本獣医解剖学会編:獣医解剖・組織・発生学(学窓社)
Scott F. Gilbert: Developmental Biology (Sinauer Associates Inc., 2003)
Keith L. Moore: Before We Are Born (Saunders, 2003)
成績評価の方法
出席点(20%)と試験成績(80%)の総合評価とする。必要に応じて追試験の実施を考慮する。
教員から一言
動物の初期発生はゲノムに組み込まれた遺伝情報が整然と発現することによって様々な組織や器官が分化する極めてダイナミックな過程であり,科学的な興味は尽きない。共通の起源を持つ細胞が分化と増殖を繰り返しながら移動し,時には生理的細胞死(apoptosis)により一部の細胞を排除しながら新たな器官を形成する過程を,興味と驚きの目をもって学んで欲しい。
キーワード
系統発生,卵割,コンパクション,内部細胞塊,二層性胚盤,原腸胚,中胚葉,神経胚
オフィスアワー
金曜日の第2限。質問や相談があれば,講義終了後に受け付ける。
備考1
講義にスライドを使用すると,そのまま眠ってしまう学生をしばしば見かける。スライドには基本情報しか示していないので,ノートや配布資料に講義の詳細を記載するよう推奨する。
備考2
試験では,発生学上の主要な過程について,図を描きながら説明するよう求める。講義で説明した内容を自分の言葉で説明すれば良いので,これまでこの講義を受講した学生のほとんどは無事に単位を取得している。ただし,言葉で説明できても図が描けないような場合は理解が不十分であると判断されるので,追試を課す場合がある。
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/09/29 17:35:45