科目名[英文名]
動物病理学各論A(主要臓器)   [Systemic Veterinary Pathology A]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01VN3212
責任教員 [ローマ字表記]
落合 謙爾(岩), 渋谷 淳, 吉田 敏則   [SHIBUTANI Makoto, YOSHIDA Toshinori]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
動物病理学各論Aは講義の形式で行われる。各論Aの範囲は循環器,血液および造血器,体腔,呼吸器,消化器である。
到達基準
各動物種の代表的な疾病の病理形態学的特徴を理解し,診断および予防治療に必要な基本知識を習得する。病理学総 論では病変の質や性状に基づいて疾患に関する知識を習得した。動物病理学各論では臓器ごとに循環器,血液および 造血器,体腔,呼吸器,消化器の疾患に関する知識を習得する。
授業内容
第1〜3回 循環器(1)〜(3)
1)心不全の定義,原因,左心不全と右心不全の病態を説明できる。
2)主な先天性心疾患の病理学的変化を説明できる。
3)心内膜疾患の原因,病理学的変化を説明できる。
4)心筋疾患の原因と病理学的変化を説明できる。
5)主な心臓原発腫瘍を列挙し説明できる。
6) 動脈,静脈,リンパ管の主な病変と原因を説明できる。
第4〜5回 造血器(1)〜(2)
1)貧血を分類し,関連する病理学的特徴を説明できる。
2)骨髄障害が起こる主な疾患と病理学的特徴を説明できる。
3)出血性素因の原因,病態を説明できる。
4)リンパ節炎の主な原因と組織学的特徴を説明できる。
5)主なリンパ・造血器腫瘍を列挙し、病理学的特徴を説明できる。
6)脾腫をきたす疾患の鑑別の要点と脾臓の結節病変の病理学的特 徴を説明できる。
7)組織球系腫瘍を列挙し,病理学的特徴を説明できる。
8)胸腺腫瘍を分類し,説明できる。
9)ファブリキウス嚢を侵す疾患の主な病理学的特徴とその原因を説 明できる。
第6回 体腔
1)腹腔に起こる主な病変の成因,病理学的特徴を説明できる。
第7〜8回 呼吸器(1)〜(2)
1)上気道感染症の原因,病理学的特徴を説明できる。
2)馬の喉嚢炎,喘鳴症の病理学的特徴を説明できる。
3)肺炎(気管支炎)を分類でき,その病理学的特徴を説明できる。
4)主な呼吸器感染症の病理学的特徴を説明できる。
5)特殊な肺疾患を概説できる。
6)肺血栓・塞栓症の病理学的特徴を説明できる。
7)主な鼻腔・副鼻腔の腫瘍の病理学的特徴を説明できる。
8)原発性肺腫瘍,胸腔内腫瘍(転移を含む)の病理学的特徴を説明 できる。
第9〜11回 消化器(1)〜(3)
1)口腔に水疱、びらん、潰瘍、丘疹を形成する疾患及び口腔の 肉芽腫性炎を説明できる。
2)犬、猫の口腔粘膜に発生する主な腫瘍、腫瘍類似病変を列挙し, 病理学的特徴を説明できる。
3)主な胃炎,肥厚性幽門狭窄症の胃のびらん,胃潰瘍の病理学的 特徴,原因を説明できる。
4)主な消化管の感染症,炎症性腸疾患の原因,病理学的特徴を説 明できる。
5)下痢の発生機序を説明できる。
6)消化管腫瘍,消化管カルチノイドを概説できる。
第12〜14回 肝臓・膵臓(1)〜 (3)
1)先天性血管異常を列挙し,病理学的特徴を説明できる。
2)肝細胞壊死の種類を列挙し,説明できる。
3)循環障害に起因する病変を説明できる。
4)肝炎の定義,病理学的特徴及び肝膿瘍を説明できる。
5)肝線維症,肝硬変の原因,病理学的特徴を説明できる。
6)原発性肝内腫瘍の病理学的特徴を説明できる。
7)膵炎の原因,病理学的特徴を説明できる。
8)糖尿病の定義,病理学的特徴を説明できる。
第15回 試験
履修条件・関連項目
動物病理学総論履修者を対象とする。
テキスト・教科書
日本獣医病理学会編、動物病理学各論第2版、文永堂、9784830032561
参考書
日本獣医病理学会編、獣医病理学実習マニュアル、学窓社、2012年、978873627182
日本獣医病理学会編、動物病理カラーアトラス、文永堂、2007年、9784830032080
成績評価の方法
毎回出席をとる。全体の70%以上の出席率が単位取得に必要である。基本的には定期試験の点数に基づいて評価する。基本的に合格点は60点以上。
教員から一言
キーワード
動物病理学、各論、循環器、血液および造血 器、体腔、呼吸器、消化器
オフィスアワー
随時受け付けます。メールで連絡して下さい。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/09 10:30:41