科目名[英文名]
社会学   [Sociology]
区分 全学共通教育科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 020005
責任教員 [ローマ字表記]
閻 美芳   [YAN Meifuan]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
この講義は、社会学の方法を使いながら日本社会の特質について考えていきます。日本社会の特質を外国人の目から論じることを試みます。具体的には、環境問題、有機農業、里山、ジェンダー、エスニシティ、差別、ナショナリズム、世界遺産と文化の真正性、ペットと核家族、集団主義などをテーマとして、日本社会の特質に迫っていきます。

到達基準
内と外という複数の「社会学的なまなざし」から社会を見ることを通じて、社会のなかの自分の位置を知る方法を身につけること。
授業内容
第1回 授業のオリエンテーション

〈Part 1 〉環境から社会を見る
第2回 日本は環境にやさしい国?
    ―水俣病患者の語りから考える―
第3回 100,000万年後の安全がどうやって確保する?
    ―受益圏・受苦圏から原発事故後を考える―
第4回 日本の村は自らの領域の環境資源管理の主体となる?
   ―産廃・ダイオキシン問題に向き合う村から考える―
第5回 農業は工業とどう違うの?
   ―有機農業の現場から考える―

〈Part 2 〉中国人の目から日本社会を見る
第6回 エスニシティ・マイノリティと差別は宿命?
    ―ラベリングとスティグマから考える―
第7回 自殺は社会的な要因によるもの?
    ―アノミー自殺をキーワードに―
第8回 日本は男女平等社会?
    ―女性専用車両・男性保育士の役割分担議論から考える―
第9回 核家族化が進んでも「ササエさん」のような複合家族が理想なの?
    ―中国人の家族観との比較から―
第10回 日本では貧困が可視化されていない?
    ―ホームレース、子供の貧困問題から考える―

〈Part 3 〉グローバリゼーションの角度から社会を見る
第11回 国境は構築されたもの?
―領土意識とナショナリズムをキーワードに―
第12回 何をもって日本的?
    ―世界遺産化から文化の真正性を考える―
第13回 日本の「かわいい」は、なぜグローバリ化できる?
    ―消費社会学から考える―
第14回 小括と試験の説明:自分は社会とつながっている?
    ―社会学で捉えている「私」からもう一度社会を眺めよう―
第15回 試験

履修条件・関連項目
テキスト・教科書
参考書
藤村正之、浜日出夫、長谷川公一ほか編著,2007,『社会学』有斐閣.
鳥越皓之・帯谷博明編著,2009,『よくわかる環境社会学』ミネルヴァ書房.
成績評価の方法
平常点30%(出席) 試験70%
教員から一言
積極的な授業への参加を期待します。
キーワード
有機農業、差別、ナショナリズム 消費
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2017/03/10 9:12:18