科目名[英文名] | |||||
歴史学 [History] | |||||
区分 | 全学共通教育科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 020056 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
高橋 美貴 [TAKAHASHI Yoshitaka] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
かつて私たちの踏みしめるこの大地のうえに、江戸文明と呼ばれる文明社会が存在しました。この文明は高度な資源循環型社会を生み出したといわれ、日本列島を素材とした環境史を考えていくうえで重要な検討素材になると考えられています。高度経済成長以降の私たちの社会は、その江戸文明の否定のうえに成り立ったものとも考えられ、江戸文明を考えることは、私たちの社会が豊かさと便利さを手に入れる一方で、何を失ってきたのかを指し示してくれることになるかもしれません。この授業では、このような問題関心を抱えながら、「江戸文明とは何か」を考えてみたいと思っています。 |
到達基準 |
日本および日本人の伝統文化といわれるものの起源のひとつは、江戸時代の文明にあります。この授業では、この文明の農業生産や人びとの生活文化、あるいは伝統的な農村景観などに注目しながら、この江戸文明の特徴を概観してみたいと考えています。そのような作業を通して、日本の伝統文化とそれが生み出されてきた歴史的背景について理解することが、この授業の目的です。 |
授業内容 |
授業の内容は下記のとおりです。ただし、一部変更の可能性もあります。変更した場合には、授業内でアナウンスいたします。 はじめにー近世・列島社会の文明的特質ー Ⅰ 江戸文明の世界史的位置 Ⅱ 江戸文明の文化的特質 1、江戸文明と読み書き・計算能力 2、江戸文明と文書主義 3、江戸文明下の教育と子どもたち 4、列島における「子ども」の誕生 5、江戸文明と少子化 6、日本の伝統的農村とイエ・ムラ Ⅲ、伝統的村落景観と江戸文明 1、ムラの構造と信仰世界 2、ヤマの文化史 (1)平地林の文化史・補論→導入と組み合わせて再構成 (2)刈敷林の文化史 (3)草山の文化史 3、ヤマの環境文化史と江戸文明論 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
教員の用意するプリントを使用します。 |
参考書 |
授業のなかで紹介します。 |
成績評価の方法 |
成績評価は意見カードと呼んでいる小レポートによって行う予定です。意見カードとは、授業終了時に出席者の皆さんに質問をし、それへの応答や意見を書いてもらうカードのことです。これを回収し教員がチェックのうえ、その都度加点していきます。おもしろい意見や論点につきましては「採用」とし、次回の授業で紹介します。意見カードが「採用」された場合にも、その都度追加点していきます。ただし、意見カードは出席カードではありません。質問に答えていないコメント、問いとの接点が薄いコメント、あるいは短いコメント、もちろん文章の理解が困難なコメントなどは加点の対象とはいたしません。本授業では、この意見カードを重視していますので、授業の最後に相応の時間をとって執筆・提出していただきます。代筆はもちろん【厳禁】です。授業開始から30分を過ぎて入室した場合にも、意見カードの提出は禁止といたします。詳細は授業のなかで説明いたします。なお、授業参加者や意見カードの提出状況によりましては、成績判定のためにレポートを課すこともありますので、履修に視しては、その点ご了承ください。 |
教員から一言 |
この授業、毎回小レポートの提出が課されるなど、決して「楽をして単位がとれる」授業ではありませんが、聴いてみようという意欲のある方は知識の有無にかかわらず歓迎いたします。 |
キーワード |
江戸文明,開発史,環境史、環境文化史 |
オフィスアワー |
オフィスアワーは木曜日5限です。事前にメールなどでご連絡いただけると助かります。もちろん、事前にご連絡をいただければ、木曜日5限以外の時間でも対応可能です。 |
備考1 |
第一回目から授業を行います。意見カード(「成績評価の方法」を参照)も第一回目から回収します。二回目以降の授業から出席される方におかれましては、その点ご了承ください。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2017/03/02 18:15:04 |