科目名[英文名]
有機化学Ⅱ   [Organic ChemistryⅡ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 021314
責任教員 [ローマ字表記]
米澤 宣行   [YONEZAWA Noriyuki]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
一年前期の「有機化学Ⅰ」に引き続き、指定教科書の7章〜12章を講義する。
到達基準
飽和炭化水素の極性反応(求核置換・脱離反応)と絶対配置の理解、sp2混成軌道の特長とオレフィン系炭化水素の各種反応の理解
授業内容
#1   第6章ハロアルカンの反応(SN2)を復習しながら、第7章のSN1,E1,E2反応を解説する
#2   引き続き、SN1,E1,E2反応を講義する
#3,4 E2反応の熱力学支配・動力学支配の場合の反応機構を講義する。また、SN2,SN1,E1,E2反応の有機合成的応用をまとめる
#5,6 第8章ヒドロキシ官能基: アルコール」-性質,合成および合成戦略
#7,8 第9章「アルコールとエーテルの化学」
#9   第10章「NMR分光法による構造決定」-原理のみを解説する
#10〜12 第11章「アルケンとIR分光法」-分光法の部分は原理のみを解説する
#13〜15 第12章「アルケンの反応」→この章が有機化学Ⅱの最重要ポイント。12章が理解できないと、当然13章や、有機化学Ⅲの芳香族炭化水素も理解できなくなる。
 上記の進行は標準的な場合であり、進行が速く推移したときはその分を第12章の解説に費やす。進行が遅いときは、適当な時点で補講を行うことがある。
履修条件・関連項目
「有機化学Ⅰを受講」してきていること: 有機化学Ⅰを最後まで受講したことを履修条件とする。有機化学は典型的な積み上げ科目であり、有機化学Ⅰが理解できていないと、当然ながら有機化学Ⅱないし有機化学Ⅲ以降の理解はほとんど無理である。この意味から、本来は有機化学ⅠでB以上の単位取得状況であることが望ましい。
テキスト・教科書
有機化学Ⅰ〜Ⅴを通じて同じ:Peter Volhardt, Neil Schore『Organic Chemistry-Structure and Function-7th ed.』ISBN-13: 978-1-4641-2027-5
参考書
成績評価の方法
期末テストにより評価する。
教員から一言
【重要!】命名法のように(ある規則にのっとって)記憶せねばならないことと、各化学反応のように理解せねばならないことを取り違える諸君が多い。教科書に出てくるすべての反応形式を記憶できる人は居ない(教員も記憶などしていない)。記憶に頼ってきた人は、有機化学Ⅰはまだしも、この有機化学Ⅱから必ず破綻するので勉強方法を改善すること。学問に王道は無い。
キーワード
ハロアルカン、置換反応(SN1,SN2)、脱離反応(E1,E2)、アルコール、エーテル、アルケンの有機化学
オフィスアワー
電話で,次善策としてメールでアポイントメントを申し込むこと。TEL 042-388-7053
備考1
期末テストの結果のみで成績評価するが,決して容易な単位修得ではない。復習部分(かなり難しい)だけでなく,予習(割合平易)も同様に必要。「一夜漬け勉強で何とかなるさ」と考える諸君は単位取得覚束ない。継続と我慢が必要。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2017/03/31 16:03:14