科目名[英文名]
微分積分学Ⅱおよび演習   [Calculus Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 3 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 021521
責任教員 [ローマ字表記]
前田 博信   [MAEDA Hironobu]
所属 工学部 研究室 12-212  メールアドレス

概要
微分積分学Iおよび演習に続いて,多変数関数の微分と積分およびその応用と,関数項の無限級数を学ぶ.多変数関数の微分,すなわち1次近似は多変数の1次式であるから線形代数学の知識も必要である.また極値問題では2次曲面を学んでいると理解しやすい.積分は累次積分で計算できるように様々な工夫を必要とする.計算に習熟するため毎回問題演習を行う.
到達基準
偏導関数の計算,簡単な極値問題が解ける,重責分の計算,ベキ級数展開とその収束範囲の計算ができること.
授業内容
授業は予習し易いように教科書に沿って進める.

1.2変数関数の定義域,極限,連続関数(近づき方が多様なので注意)
2.偏微分の計算
3.全微分と接平面,法線
4.高階偏導関数とテイラーの定理
5.2変数関数のと極値問題(判定法だけに頼らないこと)
6.陰関数の微分法と条件付き極値問題(工学や経済学で応用が広い)
7.中間試験
8.重積分の定義(積分の意味を理解する)
9.累次積分と積分の順序の交換
10.重積分の変数変換(極座標や円柱座標をマスターする)
11.重積分の広義積分(典型的な例を習得する)
12.重責分の応用(立体の体積など)
13.無限級数,収束判定法
14.ベキ級数,収束半径,項別微分,項別積分
15.期末試験
履修条件・関連項目
できれば前期の微分積分学Iおよび演習と線形代数学Iを習得しておいた方がよいが,必要な部分を自習すれば履修は可能.
テキスト・教科書
授業初回時に指示します
参考書
(1)小平邦彦著「解析入門」岩波書店
(2)高木貞治著「解析概論」岩波書店
(3)デーデキント「数について」岩波文庫,ちくま学芸文庫
(4)三宅敏恒「入門微分積分」培風館
成績評価の方法
授業終了までに行う筆記試験の成績で50%,学部共通の統一試験(予定)の成績で50%の割合で評価する.
教員から一言
かならず復習(おさらい)をすること.計算練習を十分に行うこと.考え方は最初は難しいかもしれません. 計算は1変数関数の計算を繰り返します.したがって微分積分学に流れる考え方や仕組みがわかれば, 計算の意味も理解しやすいでしょう. 2年生で勉強する,微分方程式や複素関数の基礎となりますので,きちんと勉強してください.
キーワード
偏微分,陰関数,極値問題,重積分,変数変換,収束半径,項別微分
オフィスアワー
毎週水曜日午前9時30分から11時30分まで,場所:12号館2階南側の交流スペース
備考1
試験等の指示は授業中に行います.
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/11 10:20:16