科目名[英文名]
有機機器分析   [Organic Spectrometric Analysis]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 022221
責任教員 [ローマ字表記]
大栗 博毅   [OGURI Hiroki]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
有機化合物の構造解析には、①質量分析法、②赤外分光法、③プロトン核磁気共鳴分光法、④炭素-13核磁気共鳴分光法、が必須の手段になっている。卒業研究以降の実際の研究開発において、これらの構造解析法は必要不可欠なものである。本講義では、それぞれの分析法の原理を理解するとともに、スペクトルを適切に解析するトレーニングを積み重ねる。特に、③プロトン核磁気共鳴分光法に力点を置きつつ、①から④を組み合わせたスペクトル解析に基づいて、様々な有機分子の構造を合理的に同定する実践的な実力を養う。
到達基準
①質量分析法、②赤外分光法、③プロトン核磁気共鳴分光法、④炭素-13核磁気共鳴分光法について、基礎的な事項を修得する。各種スペクトルを解析し、得られた情報を統合して、典型的な構造を持つ有機分子の構造を決定する力を身に付ける。
授業内容
【第1回】 質量分析法(1)
【第2回】 質量分析法(2)
【第3回】 赤外分光法(1)
【第4回】 赤外分光法(2)
【第5回】 プロトン核磁気共鳴分光法(1)
【第6回】 プロトン核磁気共鳴分光法(2)
【第7回】 プロトン核磁気共鳴分光法(3)
【第8回】 中間試験(第1-7回の講義内容から出題)
【第9回】 プロトン核磁気共鳴分光法(4)
【第10回】 プロトン核磁気共鳴分光法(5)
【第11回】 プロトン核磁気共鳴分光法(6)
【第12回】 プロトン核磁気共鳴分光法(7)
【第13回】 炭素-13核磁気共鳴分光法(1)
【第14回】 炭素-13核磁気共鳴分光法(2), 紫外分光法
【第15回】 期末試験(第1-14回の全範囲から出題)
履修条件・関連項目
なし
テキスト・教科書
1) 有機化学のためのスペクトル解析法 [第二版]有機化学のためのスペクトル解析法
M. Hesse, H. Meier, B. Zeeh 著 野村正勝監訳 馬場章夫、三浦雅博ほか訳
化学同人 ISBN: 978-4-7598-1193-3 
2) マクマリー 有機化学(上)(第8版)東京化学同人 
ISBN: 978-4-8079-0809-7
上記の教科書を初回授業に持参してください。
参考書
1) 有機化合物のスペクトルによる同定法(第7版)SILVERSTEINら著 荒木ら訳 東京化学同人 
ISBN: 4-8079-0633-X
2) 演習で学ぶ 有機化合物のスペクトル解析、横山泰・廣田洋・石原晋次著
東京化学同人 ISBN: 978-4-8079-0725-0
3) テキストブック 有機スペクトル解析 楠見武徳著 裳華房
ISBN: 978-4-7853-3509-0
成績評価の方法
成績評価の方法:出席(15%)、中間試験・期末試験(85%)とし、これらの合計で判定する。
教員から一言
スペクトル解析による有機化合物の構造決定は、卒業研究以降の実際の研究開発において必要不可欠です。初めは難しくても、演習を重ねると次第に分子構造を合理的に決定していくアプローチの面白さ・素晴らしさを体感できるはずです。本講義でそのキッカケを掴み、分子構造を同定する有機化学の基礎を修得しましょう。
キーワード
質量分析法,赤外分光法,プロトン核磁気共鳴分光法,炭素-13核磁気共鳴分光法
オフィスアワー
オフィスアワー:新1号館 N510B 号室;講義のあった月曜日16-17時
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~h_oguri
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/22 10:27:58