科目名[英文名]
無機化学Ⅱ   [Inorganic Chemistry Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 022309
責任教員 [ローマ字表記]
藤原 隆司   [FUJIHARA Takashi]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
典型元素の単体とその化合物の構造と性質や反応性に関する各論的内容を周期律と周期表の族や周期と関係づけて整理して理解する。また,我々の生活は典型元素を主とした多くの材料により支えられていることから,無機化学を中心とした実例やトピックスに関しても併せて学ぶ。
到達基準
無機化学Ⅰで学んだ原子の電子配置や化学結合の原理に基づき,周期律と関連づけて典型元素の化学を理解する。典型元素に関する各論的内容を整理して理解する。無機材料の実例について理解する。
授業内容
1.元素の周期律
元素の種類と性質,元素の起源,周期表
2.水素とその化合物
水素の単体,水素の製造と利用,水素化合物
3. 酸と塩基
ブレンステッド酸・塩基,ルイス酸・塩基,HSAB則
4. 酸化と還元
酸化還元電位とギブズエネルギー,酸化状態の安定性と図による表示
5.1族元素
単体の性質,化合物の性質
6.2族元素
単体の性質,化合物の性質
7.中間テスト
8. 13族元素
単体の性質,水素化物,三中心二電子結合
9.14族元素
単体の性質,化合物の性質,炭素サイクル
10.15族元素
単体の性質,アンモニア、ハーバーボッシュ法、窒素酸化物、リンと窒素の生物学的役割
11.16族元素
単体の性質,化合物の性質,水、オゾン,オキソ酸
12.17族元素
単体の性質,ハロゲン化物,オキソ酸,イオン性化合物
13.18族元素
  単体の性質,希ガスの利用,希ガス化合物の発見
14.典型元素の利用,トピックス
  典型元素と材料化学
15.期末テスト
(授業の進行状況によって内容など、多少の変動がある)
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
「コットン/ウィルキンソン/ガウス 基礎無機化学 第3版」培風館を元に講義を行うが,完全に教科書はフォローしない。下記参考書も復習などに活用すること。必要に応じてプリントを配布する。
参考書
「シュライバー・アトキンス無機化学 (上)(下) 第6版」(東京化学同人)
「典型元素の化学」(化学同人)
成績評価の方法
中間テスト30%+期末テスト60%+授業での出席と小テストまたは課題レポート10%
教員から一言
全元素を対象にした無機化学の講義は各論が主体になり,ともすれば各元素ごとの性質をばらばらにとらえがちである。無機化学の体系化の柱は周期表であり,それぞれの元素の周期表における位置を意識して近隣の元素の性質と関連づけて理解する必要がある。
キーワード
無機化学,典型元素
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2017/03/06 9:03:43