科目名[英文名]
有機化学演習Ⅰ   [Exercises in Organic ChemistryⅠ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 022324
責任教員 [ローマ字表記]
米澤 宣行   [YONEZAWA Noriyuki]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
 有機化学I,ⅡとⅢの一部に関する演習を実施する。
 炭素は、あらゆる元素の中で唯一直鎖状に長く繋がることが出来、たとえば-CH2CH2・・・・CH2-(ポリエチレン)、-CH=CH-CH=CH-・・・・=CH-(ポリアセチレン)、-C≡C-C≡C-・・・・≡C-(ポリイン)などは実在の分子である。この長く繋がる性質をcatenationといい、CをSiに入れ替えただけでこれらの直鎖状分子(高分子)は成立しなくなる。すなわち全元素の中で炭素のみ繋がり方の自由度が高く、そのため「炭素の化学」=「有機化学」は別立てで講義せねばならないほど内容が多い。したがって、演習の結果を自学習にフィードバックして、理解度を深めることが必須になる。
到達基準
 本演習では,大学で学ぶ基礎化学の一つである有機化学の講義の前半の基本原理を習得することを目的とする。
授業内容
 有機化学I,ⅡとⅢの一部に関する演習を実施する。授業の後半では、その解説授業ならびに同日実施の有機化学Ⅰの範囲の教科書章末問題などを中心とした演習授業を行う。
 進行は、有機化学Ⅰの授業内容を参照のこと。
履修条件・関連項目
開講されている「有機化学I」および「化学結合論」を履修してある(単位修得者と同等以上の学力を有している)ことを前提とする。
テキスト・教科書
Organic Chemistry
Structure and Function 7th edition
Peter Vollhardt, Neil E. Schore
ISBN: 978-1464120275
参考書
特になし。必要に応じて、授業中に演習書を紹介する
成績評価の方法
期末テストにより評価する
教員から一言
【重要!】命名法のように(ある規則に のっとって)記憶せねばならないことと、各化学反応のように理解せねばならないことを取り違える諸君が多い。教科書に出てくるすべての反応形式を記憶できる人は居ない(教員も記憶などしていない)。有機化学は暗記科目では無い。これまで、記憶力に頼ってきた人は、高校の化学はまだしも、大学での有機化学科目群からは必ず破綻するので、勉強方法を改善すること。学問に王道は無い。
キーワード
構造と結合、反応性、アルカンの反応、立体異性、ハロアルカンの反応
オフィスアワー
木・金曜日17〜19時: この時間帯は極力空けておくが、メールか電話でアポを取ってもらった方が確実。
備考1
期末試験の結果のみにより成績評価を行うが,決して容易な内容ではない。「一夜漬け勉強で、何とかなるさ」と考える諸君が単位を取得することはない。継続と我慢が必要。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2017/03/31 16:03:52