科目名[英文名]
電磁気学Ⅱおよび演習   [Electromagnetics Ⅱ & Practices]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 3 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 022716
責任教員 [ローマ字表記]
有馬 卓司   [ARIMA Takuji]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
 電磁気学は、電気電子工学分野における基盤となる学問である。「電磁気学Iおよび演習」に引き続き、静磁界を学ぶ。電流とは何かから始め、電流によって生じる磁界・ベクトルポテンシャルとそれらの関係、磁性体中の静磁界について学ぶ。また、磁界や電界が時間的に変動する電磁誘導や変位電流について学び、電磁波の発生について学び、電磁気学の基本法則であるマクスウェル方程式を導出する。理解度を高めるために演習を交えて講義を行う。
到達基準
 電磁気学の中で、静磁界について理解できるようになる。特に、電流が作る磁界やベクトルポテンシャルを計算し、静電界の基本法則を理解できるようになる。また、電磁誘導や変位電流について理解し、マクスウェル方程式の物理的意味を理解する。
授業内容
第1回:本講義の位置づけや講義の概要などを説明する.また,電荷の流れと電流などについて説明する.
第2回:ベクトル解析の復習、オームの法則と導体中の電流と電界
第3回:電流と磁界
第4回:アンペアの力と電束密度
第5回:ローレンツの力とブラウン管
第6回:演習(1)    第7回:ビオ・サバールの法則
第8回:演習(2)    第9回:ベクトルポテンシャル
第10回:演習(3)    第11回:ガウスの法則
第12回:微分系のアンペアの法則
第13回:積分系のアンペアの法則と応用
第14回:演習(4)    第15回:電流に働く力
第16回:磁性体と磁化   第17回:磁性体中の基本法則
第18回:境界条件     第19回:物質の磁化
第20回:ファラデーの電磁誘導の法則
第21回:運動する導体に発生する起電力
第22回:演習(5)
第23回:電磁誘導の法則を利用した装置
第24回:電荷保存則と準定常電流
第25回:インダクタンスと磁気エネルギー
第26回:演習(6)
第27回:変位電流とマクスウェルの方程式
第28回:エネルギー保存則とポインティングベクトル
第29回:波動方程式と電磁波
第30回:期末試験
履修条件・関連項目
電磁気学II及び演習の履修後に光工学や高周波伝送工学が準備されており、光やマイクロ波の伝搬について学ぶことができる。
テキスト・教科書
宇野亨、白井宏著「電磁気学」 コロナ社
参考書
ファインマンの物理学,電磁気学(岩波書店)を初めとして,電磁気学には名著と呼ばれる参考書が多数ある.図書館などで自分に合った参考書を見つけてほしい。
成績評価の方法
演習と期末試験の結果を総合して判断する。講義への8割以上の出席を期末試験の受験要件とする。
教員から一言
式の暗記に頼ることなく、電磁気学の本質を理解し、体系的に考える習慣をつけてほしい。
キーワード
電流、磁界、磁性体、電磁誘導、変位電流、マクスウェル方程式、電磁波
オフィスアワー
月曜日14:00〜16:00
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~h-shmz/lecture.html
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/02 10:44:54