科目名[英文名]
機械材料工学Ⅱ   [Engineering Materials II]
区分	工学部専門科目等	選択必修		単位数	2
対象学科等		対象年次	3～4	開講時期	後学期
授業形態	後学期	時間割番号	023503
責任教員 [ローマ字表記]
小笠原 俊夫   [OGASAWARA Toshio]
所属	工学部	研究室		メールアドレス

概要

本講義の前半では、航空機、ロケット、人工衛星、自動車、鉄道車両、船舶など、様々な機械システムへの適用が急速に拡大している繊維強化複合材料を対象とした複合材料工学の基礎について解説します。 また、講義の後半では、航空宇宙システムや自動車、鉄道車両などの安心・安全設計（信頼性設計）において必要となる材料強度学について、その基礎的な事項を解説します。

到達基準

１）繊維強化複合材料に関わる基礎的な事項を理解していること。 ２）材料強度学および破壊力学に関わる基礎的な事項を理解していること。

授業内容

授業内容の目安は下記の通りです。（暫定版） 1. 複合材料工学（１）強化繊維、製造プロセス、利用分野 2. 複合材料工学（２）高分子材料の基礎 （構造、分子量、ガラス転移、結晶化、熱硬化性樹脂） 3． 複合材料工学（３）複合則と直交異方材料の力学(1) 4. 複合材料工学（４）複合則と直交異方材料の力学(2) 演習 5. 複合材料工学（５）積層板の力学(1) 6. 複合材料工学（６）積層板の力学(2) 演習 7. 複合材料工学（７）強度則、損傷と強度 8. 中間試験 9. 材料強度学（１）延性破壊と脆性破壊 10. 材料強度学（２）線形破壊力学 11. 材料強度学（３）エネルギー解放率と破壊じん性 12. 材料強度学（４）弾塑性破壊力学（小規模降伏） 13. 材料強度学（５）疲労き裂進展、応力腐食、SN線図 14. 材料強度学（６）破壊統計理論（ワイブル分布） 15. 期末試験

履修条件・関連項目

履修に関する条件は特に設けませんが、材料力学I、機械材料工学I、その他工学基礎科目を修得済みであることを前提として講義を進めます。

テキスト・教科書

材料強度解析学　東郷敬一郎　内田老鶴圃　（購入義務はありません）

参考書

複合材料力学入門　末益博志編　培風館 破壊力学　小林英男　共立出版

成績評価の方法

出席　20%、中間試験 40 %、期末試験 40 %　（変更の可能性あり） 昨年度の成績分布（参考） S: 29%, A: 33%, B: 15%, C: 18%, D/E: 5%

教員から一言

材料学というよりは、材料力学の応用です。 材料力学II、弾性力学、塑性力学の未履修者にも理解ができるように、それぞれ簡単な説明（復習）をしながら講義を進める予定です。

キーワード

繊維強化複合材料、脆性破壊、延性破壊、破壊力学

オフィスアワー

毎週金曜日 10:00-11:00　９号館404室

備考１

講義資料をmoodleにて公開する予定です。

備考２

参照ホームページ

開講言語

日本語

語学学習科目

英語

更新日付

2017/10/02 11:30:15