科目名[英文名]
農学府特別講義Ⅲ(知的財産概論)   [Special Master's Lecture on AgricultureⅢ()]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05CM5003
責任教員 [ローマ字表記]
塩谷 英明, 渡辺 元, 若山 俊輔, 千田 拓也, 中山 俊彦, 土生 真之, 櫻井 通陽, 腰本 裕之, 國枝 由紀子   [WATANABE Gen]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
弁理士の知的財産の専門家の方々を非常勤講師として招き、農業と知的財産(特許、デザイン、ブランド、営業秘密、デジタルコンテンツ等を含む)全般を技術・研究とビジネスの観点より解説。国際的動向を踏まえて最新の情報を展開する。土曜4コマを3日間と平日の一日現場見学を実施する。
1.農業と関連する知的財産(特に特許、ブランドを含む)全般を研究とビジネスの観点より解説
2.研究室で生み出される知的財産を取扱う際に留意すべき事項を解説、研究開発の実践に活かす
3.現場見学(特許庁、特許事務所等)


到達基準
農学に関わる知的財産(特許、デザイン、ブランド、営業秘密、デジタルコンテンツ等を含む)の重要性を国際的動向も踏まえて理解する。
授業内容
第1回 ガイダンスおよび知的財産概論 知的財産権の全体像とその重要性
第2回 特許法概説     特許を取得するための要件や手続等の特許の基礎知識 
第3回 商標法概説     商標登録を受けるための要件や手続等の商標の基礎知識
第4回 知財とビジネス   農業知財を用いた起業について 事例を説明
第5回 種苗法概説     種苗法を概説し、農産物の知的財産の保護について学習する。
第6回 農産物ブランド化1 農産物ブランドと知的財産の観点より具体例を以って解説する。
第7回 農産物ブランド化2 地域ブランド商標と地域活性化について解説する。
第8回 最新農業知的財産  最新農業ビジネスを支える知的財産について解説する。
第9回 遺伝子と知的財産 遺伝子組換え作物、ゲノム編集
第10回 再生医療と知的財産 医薬品研究開発と特許戦略
第11回 食と知的財産   食品の商品開発と特許の動向
第12回 最新バイオ知財  バイオ関連発明を巡る米国・欧州等の動向
第13〜15回 学外研究   特許庁見学・杉村萬国特許事務所様 見学会

講義日程は、11/4:第1回〜第4回、11/18:第5回〜第8回、
12/2:第9回〜第12回、第13〜15回:特許庁見学は未定
履修条件・関連項目
自己が得意とする技術等のバックグラウンドを少なくとも1つ有していること。
テキスト・教科書
標準特許法 第4版 高林 龍(有斐閣)、知的財産権法文集(平成24年改正 発明推進協会)
参考書
工業所有権法(上)第2版 中山信弘、なるほど日本の素敵な製品(経済産業省 特許庁)、「意匠」(有斐閣 高田忠)、「商標」第6版(有斐閣 網野誠)、パリ条約講和第9版(後藤晴男 発明協会)、特許協力条約第6版(橋本良郎 発明協会)、『注解パリ条約』(ボーデンハウゼン"Guide to the Application of the Paris Convention for the Protection of Industrial Property As Revised at Stockholm in 1967")、商品形態の保護と不正競争防止法(現代産業選書 牛木理一)、著作権法概説第2版(田村義之 有斐閣)
成績評価の方法
出席および講義の最後に提出する小論文を講義ごとに果して評価する。なお、現場見学の際には課題提出はない。
教員から一言
本講義は、日本弁理士会による個別大学支援事業に基づき「日本弁理士会が支援すべき個別大学の選定」において本学農学府が選ばれ、知的財産制度の普及と啓発を目的に日本弁理士会所属の弁理士を講師に迎え講義を行います。本学イノベーション推進機構を中心に事業実施中の文部科学省支援事業である「グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)」との連動も図っています。
近年はアグリビジネス分野において、農産物のブランド化等により特許・商標等の知的財産の保護、管理が重要であることから、日本弁理士会の協力を仰ぎ、専門の弁理士をお招きし、講義を行うことといたしました。
また、特許庁や特許・弁理士事務所なども訪問し現場の雰囲気意を肌で感じていただくことも予定しています。本講義を受講する学生は、今後、弁理士の職務の重要性と知識に基づく知的財産の権利の適正な保護・管理について正しく理解し、社会で貢献できる人材になることが期待されます。
キーワード
研究、農業、知的財産、特許、技術、ノウハウ、トレードマーク・ドレス、デザイン
オフィスアワー
電子メール等で問い合わせること
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/10/11 19:52:26