科目名[英文名]
生物制御科学特論Ⅲ   [Special Lecture on Bioregulation and Biointeraction Ⅲ]
区分 共通科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 05MC5403
責任教員 [ローマ字表記]
中嶋 正敏, 川出 洋   [NAKAJIMA Masatoshi, KAWAIDE Hiroshi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
植物は発芽したその場所で根づき、たとえ自身を取りまく環境が大きく変化して生育に不都合な事情が生じても自由に移動することができない。そうした動物と異なる大きなハンディーを負いながらも現在まで脈々と世代を重ねてこられたのは、環境の変化にうまく適応する仕組みが高度に発達していることが深く関与している。本講義では、その適応機構の根幹を担う植物ホルモンの信号伝達過程に焦点をあて概説する。植物の持つ巧妙な仕組みに親しむ機会として利用して欲しい。
到達基準
(1) 植物ホルモンの作用について概要を理解できる。
(2) ホルモン作用の発現に必要な分子構造を理解できる。
(3) 植物の体内で機能する生理活性物質について、具体的なイメージが浮かぶようになる。
授業内容
連続した2日間にまたがる集中講義の形式を採用する。
【第1日】
 第1回 植物ホルモン分子の信号伝達制御①: エチレン
 第2回 植物ホルモン分子の信号伝達制御②: サイトカイニン
 第3回 植物ホルモン分子の信号伝達制御③: ブラシノステロイド
 第4回 植物ホルモン分子の信号伝達制御④: オーキシン・ジャスモン酸
【第2日】
 第5回 植物ホルモン分子の信号伝達制御⑤: アブシジン酸
 第6回 植物ホルモン分子の信号伝達制御⑥: ジベレリン
 第7回 植物ホルモン分子の信号伝達制御⑦: ストリゴラクトン
 第8回 総合的討論
履修条件・関連項目
連続した講義内容となっており、両日ともに出席可能な方とする。
テキスト・教科書
市販テキストは使用せず、講義前に教材プリントを配布する。
参考書
特にない。
成績評価の方法
出席状況も加味しつつ、主に課題の解答内容に基づいて評価する。
教員から一言
「ホルモンって植物にもあるの?」という方でも十分面白く理解できる説明を
 心懸けます。教科書などに掲載されにくい情報も含め、現在知られる大半の植物ホルモンを対象
 としてその信号伝達過程の概要を理解する機会になればと思っています。
キーワード
植物ホルモン、生合成、受容体、代謝、信号伝達
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/28 19:12:23