科目名[英文名]
環境資源物質科学特別講義Ⅲ   [Special Lecture Ⅲ on Natural Resources and Ecomaterials]
区分 共通科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MR5503
責任教員 [ローマ字表記]
吉田 誠, 近江 正陽, 寺尾 啓二, 小澤 雅之   [YOSHIDA Makoto, OMI Masaharu, TERAO Keiji, OZAWA Masayuki]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
寺尾 疎水性の物質を包接しながら水に溶解する性質を持つシクロデキストリンの化学と環境修復分野への応用と可能性について論説する。

小澤 木質バイオマスのエネルギー利用は、地球温暖化防止対策や林業のさらなる振興に加え、新たな産業の創出源として注目が集まっている。しかし、木質バイオエネルギーを促進するには、従来の木材利用法や林業とは異なる考え方・技術などが求められる。そこで、再生可能エネルギーである木質バイオエネルギーの具体的な利用方法や問題点などを把握し、低炭素社会構築との関連性の理解を目標とする。
到達基準
寺尾 シクロデキストリンの化学構造、物質の包接現象とその機構、環境修復への応用例に関して現状での到達点を理解する。

小澤 
(1)再生可能エネルギー全般について概要を理解する。
(2)木質資源は循環型資源であることを理解する。
(3)木質バイオエネルギーに関する基礎的な概念を理解する。
(4)木質バイオエネルギーを総合的な施策の一つとして考えられるようになる。
(5)低炭素社会実現の必要性や課題を明確に持てるようになる。
授業内容
寺尾 シクロデキストリンの化学構造と構造に基づく性質の特異性、疎水性物質包接現象、包接能を利用した環境修復の可能性

小澤
第1回 地球温暖化とエネルギー問題 (オリエンテーション含む)
第2回 循環型資源利用概論-1 (様々な再生可能エネルギーと木質バイオマスの位置づけ)
第3回 循環型資源利用概論-2 (循環型資源としての木質資源の評価)
第4回 木質バイオエネルギー概論-1 (木質資源の燃焼と灰)         
第5回 木質バイオエネルギー概論-2 (木質資源のエネルギー用材化法とFITへの適用)         
第6回 バイオエネルギー導入事例 (国内外における具体的な事例紹介)
第7回 バイオエネルギーによる地域の再構築論-1 (バイオエネルギー活用法の模索)       
第8回 バイオエネルギーによる地域の再構築論-2 (資源、エネルギー源そして低炭素社会の礎としての評価)                  
 (注:講義の内容等は前後する場合があります)
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
小澤 講義の中で、適宜資料を配付し、各種資料・サンプルなどを多数回覧する予定です。また、可能な範囲で動画による事例紹介を行う予定です。
参考書
小澤 藻谷浩介著「里山資本主義」(角川書店)など
成績評価の方法
小澤 講義終了後にレポートを提出してもらい、その内容評価(70%)と出席点(30%)とを合算します。
教員から一言
小澤 こちらからの一方的な講義ではなく、みなさんから考えや意見を求め、全員で討議できるような時間を取るようにしたいと思っていますので、積極的な発言・参加を期待します。
キーワード
寺尾 シクロデキストリン、包接現象、環境修復、小澤 Biomass、 bioenergy、再生可能エネルギー、地球温暖化、地域活性化
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
寺尾 http://www.cyclochem.com/cyclochembio/research/index.html
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/10/02 10:22:19