科目名[英文名]
風土共生倫理学   [Ethical studies of Landschaft and symbiosis]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 12  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MS5218
責任教員 [ローマ字表記]
増田 敬祐, 澤 佳成   [MASUDA Keisuke, SAWA Yoshinari]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
1988年の映画「となりのトトロ」のキャッチコピーは当初、「このヘンないきものはもう日本にはいないのです。たぶん。」(糸井重里)でした。しかし、監督の宮崎駿は「このヘンないきものはまだ日本にいるのです。たぶん。」と書き換えました。この書き換えの意図はなんだったのでしょうか。本講義では、映画「となりのトトロ」の鑑賞を通じて「里山」に着目しながら、私たちの生活環境の歴史的変遷を風景と風土の視点から学びます。言い換えれば「里」の方で何が起きてきたかをみることで、改めて自然と人間の共生を考えます。また皆さんに自分の住んでみたい家や地域の姿をイメージしてもらいます。
到達基準
1.自然と人間の共生の課題を里山、都市や郊外の現状を踏まえたうえで説明できるようになる。
2.共生持続社会の構築と風土共生倫理学に関する問題について、自分の見解をまとめ発表できる。
授業内容
第1回  10/04 0.ガイダンス 
第2回  10/11 1.「となりのトトロの自然観」
第3回  10/18 2.里山について考える、映画「となりのトトロ」①
第4回  10/25 3.風景について考える、映画「となりのトトロ」②
第5回  11/01 4. 「となりのトトロの自然観」とは何だったか?
第6回  11/08 5. 箱化する都市
第7回  11/15 6. サティアンとショッピングモール
第8回  11/22 7. 原発と国立競技場
第9回  11/29 8. 東京の原風景
第10回 12/06 9. アトムとジブリ
第11回 12/13 10. ニュータウンの盛衰
第12回 12/20 11. 戦後東京という原風景
第13回 1/10 12. 共生概念と風土の3契機
第14回 1/17 13. 風土的環境倫理の現代的意義
第15回 1/24 14. 風土共生と環境倫理学
履修条件・関連項目
環境共生思想
テキスト・教科書
三浦展『新東京風景論』2014、NHK出版
参考書
亀山純生『環境倫理と風土』2005、大月書店
成績評価の方法
授業での発表と総括レポートから総合的に評価します。
教員から一言
「トトロ」で描かれる風景や世界を皆さんはどのように感じますか。自分たちの住環境や地域社会と比較しながら、「里山」や風土のこれからについて意見を聞かせて下さい。
キーワード
共生、里山、都市、風景、風土的環境倫理
オフィスアワー
なし。必要な場合は授業でアポをとってください。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/09/26 9:53:13