科目名[英文名]
農業資源経済学特論   [Advanced Agricacultual and Resource Economics]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 12  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MS5230
責任教員 [ローマ字表記]
千年 篤, 草処 基   [CHITOSE Atsushi, KUSADOKORO Motoi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
本科目は、農業生産構造の変化に関する文献の講読を通して、農業生産の経済学視点からみた特徴および経済発展過程の農業資源流動性、特に農業要素(資本、労働力)移動や市場取引・貿易の変容について理解することを主な目的とする。
到達基準
経済発展過程における農業資源流動性を経済学的視点から分析できる能力を身につける。
授業内容
 授業の形態は、文献講読と補足的な講義を基本とする。最後の3回で学生に課題の報告もしてもらう。原則、英語を使用する。
 文献講読においては、Chavas, Jean-Paulの“Structural Change in Agricultural Production: Economics, Technology and Policy”を用いる。
 文献講読は原則的に輪読形式で行う。具体的には、各回の担当者(原則1名)は授業に先がけ、自身の担当箇所を精読し、そこから自分で5〜8の質問をつくる。同時に、理解できなかった点やクラスで議論したい点を明確にし、質問とともに担当回の配布資料の中で整理する(教員・履修生分の複写を用意)。授業は、担当者の主導により、用意した質問に対して履修生が回答し、適宜、講師がコメントする形式とする。
 課題に関しては、各学生は地域を選定して、その地域を対象にして農業資源の賦存条件と利用実態からみた当該地域農業構造の特徴について論ずる。レポートにおいては単なる現状報告に止まらず、経済学的にどのように解釈できるかを、対象地域の農業を取り巻くほかの環境を踏まえ議論する。課題レポートの分量はA4・8枚程度、原則的に報告発表はパワーポイントで行う。
 具体的な授業スケジュールは以下のとおりである。
回  月 日   内容
1  10月 6日  ガイダンス 
2  10月13日  指定文献(Chavas)1. 序、2.1. 農業生産構造  pp.265-266
3  10月20日  3.1. 農場規模と規模の経済①  pp.267-269
4  10月27日  3.1. 農場規模と規模の経済②  pp.269-271
5  11月 3日  3.2. 範囲の経済と経営多様化  pp.271-272
6  11月17日  3.3 技術と農場組織①  pp.272-275
7  11月24日  3.3 技術と農場組織②  pp.275-277 <誘発的技術革新>
8  12月 1日  4. 参入・撤退の意思決定、4.2.資本の流動性  pp.277-278
9  12月 8日 4.2 労働力の流動性 p.279 <二重経済モデル>
10 12月15日   <労働移動モデル:二重経済モデルとの比較>
11 12月22日  4.3. 市場と取引 pp.279-282
12  1月 5日   <リスクと不確実性>
13  1月12日  課題報告
14  1月19日  〃
15  1月26日  〃

※ 以上の内容は履修生の関連知識度や関心によって変更することもある。
 
履修条件・関連項目
特になし
テキスト・教科書
Chavas, Jean-Paul, “Structural Change in Agricultural Production: Economics, Technology and Policy,” Gardner, B. and Rausser, G., ed. Handbook of Agricultural Economics, Vol.1A, 2001, pp.264-285.
参考書
〔農業経済学一般〕
・荏開津典生『農業経済学』岩波書店,1997.
・速水佑次郎『農業経済論』岩波書店,1986.
・原洋之介『開発経済論』(第2版)岩波書店,2002.
成績評価の方法
文献講読の報告内容(30%)、授業参加度(出席+発言30%)、課題(40%)で総合的に評価する。
教員から一言
授業では積極的に発言ください。
キーワード
経営主体、経営内部条件、経営外部条件、資源、市場、政策・制度
オフィスアワー
授業終了直後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2017/10/03 11:57:46