科目名[英文名]
科学特論Ⅲ   [Science: Special Lecture Ⅲ]
区分 共通科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 1060009
責任教員 [ローマ字表記]
佐藤 容子   [SATO Yoko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
<概要>「声」によるコミュニケーションの技法としては、口承文芸によって描きだされる世界観について具体例を基に考察する。次に、歴史的な名演説といわれるスピーチあるいはプレゼンテーションの構成法並びに修辞法について、具体例を基に効果的なコミュニケーションのあり方について考察する。「文字」によるコミュニケーションとしては、社会・文化・科学の進展に大きな影響を与えた印刷技術に焦点をあてて、書き言葉と認識の相互関係を探ると共に、印刷技術がヨーロッパと日本の近代社会の形成に果たした役割について考察する。
到達基準
<目標>本講義の副題は「表現技術論」であり、電子メディアの登場によって変容を迫られているコミュニケーションの様相について、メディア論の古典とされるマクルーハン及びオングの思想の骨子を掴み、基本的なメディアである声・文字を通じて行われるコミュニケーションの表現技術の特徴を学ぶ。特に、歴史的な名演説といわれるスピーチあるいはプレゼンテーションは、どのような構成要素を持ち、どのような伝達の技術を駆使しているかを学ぶ。
授業内容
 第1回 メディア論の見取り図-マクルーハン、オング
 第2回 口承文芸(1)昔話の形態学
 第3回 口承文芸(2)アイヌ神謡集
 第4回 口承文芸(3)遠野物語
 第5回 歴史的名演説(1) キング牧師の演説
 第6回 歴史的名演説(2) キング牧師の演説
 第7回 歴史的名演説(3) オバマの演説
 第8回 歴史的名演説(4) オバマの演説
 第9回 歴史的名演説(5) スティーブ・ジョブズのプレゼンテーション
 第10回 歴史的名演説(6) スティーブ・ジョブズのプレゼンテーション
 第11回 印刷技術の歴史(1)グーテンベルクを中心に
 第12回 印刷技術の歴史(2)グーテンベルクを中心に
 第13回 日本の印刷技術(1)きりしたん版・駿河版
 第14回 日本の印刷技術(2)本木昌造を中心に
 第15回 まとめ

履修条件・関連項目
特になし
テキスト・教科書
資料を随時配布します。
参考書
授業時に随時紹介しますが、原書の主要な文献としては以下のものがあります。
McLuhan, Marshall(1962). The Gutenberg Galaxy.
McLuhan, Marshall(1963). Understanding Media.
Ong, Walter J. (1982). Orality and Literacy.


成績評価の方法
<出席状況>単位取得のためには2/3以上の出席が必要です。
<課題>授業時の小レポート(30%)と学期末のレポート(70%)で総合的に評価します。
教員から一言
「声」によるコミュニケーションは、人間の最も基本的なコミュニケーション形態であり、「文字」の誕生と印刷技術は、人間のコミュニケーションに変化をもたらしました。これら基本的なメディアに注目し、効果的なコミュニケーション技法について考えてみましょう。
キーワード
声 文字 コミュニケーション技法 印刷技術
オフィスアワー
火曜日12:00-13:00
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2017/03/04 16:28:38