科目名[英文名]
科学特論Ⅳ   [Science: Special Lecture Ⅳ]
区分 共通科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 1060010
責任教員 [ローマ字表記]
古矢 晋一   [FURUYA Shinichi]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
メディア論は人文科学、社会科学、自然科学など複数の分野にまたがる研究領域です。
この授業では、19世紀以降、「メディア技術」がどのように問題化され、論じられてきたのかを様々な研究者の著作をもとに紹介、考察します。大衆論や権力論なども視野に入れながら、思想史としてのメディア論を批判的に検討します。
到達基準
1.「メディア」がどのように論じられてきたのか、歴史的な視点を得る。
2.メディア論の系譜を辿りながら、ヨーロッパの思想史を概観する。
3.現代社会における様々なメディア現象を理解するヒントを得る。
授業内容
第1回:「メディア」というテーマ・言葉・概念
第2回:「技術の哲学」とメディア論の系譜
第3回:メディアと大衆(1):ル・ボン『群集心理』、タルド『世論と群集』
第4回:メディアと大衆(2):オルテガ『大衆の反逆』
第5回:メディアと大衆(3):クラカウアー『大衆の装飾』、ベラ・バラージュ『視覚的人間』
第6回:メディアと大衆(4):ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』
第7回:メディアと空間:イニス『メディアの文明史』
第8回:印刷術と「活字人間」:マクルーハン『グーテンベルクの銀河系』
第9回:「メディアはメッセージである」:マクルーハン『メディア論』
第10回:「地球村」と「二次的な声の文化」:オング『声の文化と文字の文化』
第11回:メディアと「同時性」:アンダース『時代遅れの人間』、フルッサー『テクノコードの誕生』
第12回:メディアの言説分析:キットラー『フィルム・グラモフォン・タイプライター』
第13回:メディアと管理社会:ドゥルーズ「追伸 管理社会について」
第14回:メディアとパラノイア:シュナイダー『時空のゲヴァルト』
第15回:まとめ
(授業計画は履修者の人数や関心に応じて、変更する可能性があります。)
履修条件・関連項目
特に予備知識は必要ありません。
テキスト・教科書
毎回レジュメと引用(日本語訳)の抜粋を配布します。
参考書
授業で紹介します。
成績評価の方法
出席とコメントシート30%
レポート70%
なお三分の二以上の出席が単位取得の最低条件です。詳細は初回の授業で説明します。
教員から一言
授業で取り上げた文献は、図書館などを利用して可能な限り読んでください。
キーワード
メディア、テクノロジー、大衆・群集、情報
オフィスアワー
メールで面談の予約を取ってください。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/21 16:20:44