科目名[英文名] | |||||
情報工学特別講義Ⅰ [Advanced Topics in Computer Science Ⅰ] | |||||
区分 | 共通科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 1060686 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
金子 敬一, 飯尾 淳 [KANEKO Keiichi, IIO Jun] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
オープンソース・ソフトウェア(Open Source Software)とは何か,その基礎的な知識と体系の習得に加え,具体的なOSS活用の実体を理解することで実際のIT利活用場面におけるOSS活用力を身につける.OSSを活用する際の着眼点や発想力を養うきっかけを生み出すことが本講義の主たる目的である. |
到達基準 |
(1) オープンソース・ソフトウェアやフリーソフトウェアのフィロソフィーや意義を理解している (2) オープンソース・ソフトウェアに関する様々な社会的活動について説明できる (3) ライセンスの意味を理解し,オープンソース・ソフトウェアの具体的な活用方法を提案できる |
授業内容 |
まず,OSSの経緯および文化的な側面について触れる.さらにOSSの開発手法とビジネスモデル,オープンソース・コミュニティといった内容を扱う.後半ではOSSの活用事例について触れ,日本国内やアジアのオープンソース関連活動といった社会的内容についても紹介する. 1. オープンソース・ソフトウェアとは 講義のイントロダクションに加え,オープンソース・ソフトウェアが必要な存在となっていることの概略的背景と講義の目的に関する事項について解説する. 2. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(1) 商業活動の思想とオープンソース・ソフトウェアの思想の比較やその背景と経緯について解説し,現在までの商業活動の思想について解説する. 3. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(2) (1)に続き,オープンソース・ソフトウェア出現の背景となったフリーソフトウェアの思想について解説する. 4. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(3) (1),(2)に続き,フリーソフトウェアからオープンソース・ソフトウェアへのムーブメント,ハッカーの思想等について解説する. 5. オープンソース・ソフトウェアと「ライセンス」 ライセンスとは何か,その考え方について説明し,オープンソース・ソフトウェアのライセンスや具体的なライセンス事例について解説する. 6. オープンソース・ソフトウェアの特徴(1) オープンソース・ソフトウェアでコスト削減は実現できるのか,ベンダロックインとは何か,オープンソース・ソフトウェアでロックインを回避できるのか等,オープンソース・ソフトウェアの特徴について解説する. 7. オープンソース・ソフトウェアの特徴(2) (1)に続き,オープンソース・ソフトウェアの性能は十分なのか,国際化,教育的利用等,オープンソース・ソフトウェアの特徴について解説する. 8. 中間評価(オープンソースの概念を振り返る) 講義の前半を振り返り,オープンソース・ソフトウェアの概念に関する理解を深める. 9. オープンソース・ソフトウェアの種類 オープンソース・ソフトウェアの適用領域,デスクトップ用途のソフトウェア,フロントエンドシステム用途,バックエンド・システム用途のソフトウェア,組み込み用途のソフトウェアに関する事項について解説する. 10. オープンソース・ソフトウェアの開発手法とビジネスモデル オープンソース・ソフトウェアの原動力であるコミュニティやその開発手法,ビジネスモデルについて解説し,コミュニティやオープンソース・ソフトウェアを取り巻くビジネスモデルに関する事項について解説する. 11. オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネス(1) オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネスの関係,オープンソース・ソフトウェアによる Web サービスに関する事項について解説する. 12. オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネス(2) オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネスの関係とその主なビジネス形態について解説し,商用ソフトウェアや組み込み機器との関係に関する事項について解説する. 13. オープンソース・ソフトウェアの課題 オープンソース・ソフトウェアが抱える課題,人材や保証の不足,法的リスクといった問題点について,および,問題をややこしくしている多様性といった概念について解説する. 14. オープンソース・ソフトウェアへの関わり方 オープンソース・ソフトウェアに影響を与えている各推進団体等の役割や具体的な関与の方法論を解説し,各推進団体/グループの役割,オープンソース・コミュニティとの関わり方に関する事項について解説する. 15. 総まとめ(レポート作成) 講義全体のまとめとともにオープンソース・ソフトウェアの今後の発展に関する展望に関する事項について解説する. |
履修条件・関連項目 |
履修の前提条件はないが,ソフトウェア開発の基礎知識があることが望ましい |
テキスト・教科書 |
資料はインターネットで配布する.第1回目に指示する |
参考書 |
成績評価の方法 |
中間レポートおよび最終日のレポートで評価する |
教員から一言 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2017/09/19 12:12:40 |