科目名[英文名]
リサーチ・アドミニストレーション概論   [Introduction to Research Administration]
区分 専門職学位課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 1060831
責任教員 [ローマ字表記]
伊藤 伸   [ITO Shin]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
この講義では、リサーチ・アドミニストレーター (URA)を始め、大学や公的研究機関で研究を支援する研究マネジメント人材を取り上げる。研究マネジメント人材は、大学等において研究活動の企画、マネジメント、成果活用等の幅広い活動を行う高度な専門職業人である。日本では、大学研究力の強化等を目的に全国的に導入が急速に進んでいる。履修者は大学ばかりでなく、企業を含めた研究マネジメントに必要な基礎的な知識を学ぶ。さらに対話的な講義やグループ演習等により、研究マネジメントにおいて課題発見と解決のシナリオを描くことのできるスキルを修得する。
到達基準
受講生は、以下の3課題を達成することが求められる。
(1)大学等における研究マネジメント人材の役割、重要性、導入の背景について概説することができる。
(2)研究プロジェクトの企画・提案・申請から、研究資金獲得後の進捗管理、予算執行といった一連のリサーチ・アドミニストレーション業務について基礎的な知識・スキルを取得する。
(3)リサーチ・アドミニストレーションにおける業務上の課題を発見し、解決するシナリオを描くことができる。
授業内容
第1回   講義ガイダンス/研究マネジメント人材とは
第2回   科学技術政策の動向と研究支援
第3回   大学の歴史と研究力強化の戦略
第4回   組織マネジメントと人的資源管理
第5回   演習とクラス討議
第6回   産学官連携
第7回   知的財産マネジメント
第8回   MTA(成果有体物契約)
第9回   国際化(安全保障貿易、生物多様性条約)
第10回  演習とクラス討議
第11回  企画提案と申請支援
第12回  コンプライアンス(研究倫理、利益相反)
第13回  広報・アウトリーチ
第14回  米国と欧州のリサーチ・アドミニストレーション事情
第15回  演習とクラス討議、全体まとめ
講義内容は、学習進行状況、受講生の理解度により変更する場合がある。
履修条件・関連項目
研究プロジェクトマネジメント、研究・開発力調査分析、研究組織マネジメント、グラントプロポーザル概論等を合わせて履修すると望ましい。
テキスト・教科書
特になし。各回資料をmoodleで配布します。
参考書
電子書籍「URAを知っていますか」(東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室)(MacパソコンまたはiOSデバイスが必要)
https://itunes.apple.com/jp/book/urawo-zhitteimasuka/id777422931?mt=11
成績評価の方法
70%以上の出席をした学生を対象にS、A、B、C、Dの5段階で評価する。講義中の発表や討議への貢献を40%、課題レポート(2回)を60%の目安で評価する。
 S (90-100):到達基準を超えた成果を上げている。
 A (80-89):到達基準を十分達成している。
 B (70-79):到達基準を達成している。
 C (60-69):到達基準をほぼ達成している。
 D (0-59):到達基準に達していない(単位不可)
教員から一言
農工大はURAの人材育成では最先端の活動を続けています。受講者の積極的な参加を期待しています。
キーワード
リサーチ・アドミニストレーター、大学、研究戦略、コンプライアンス、イノベーション、知的財産、科学技術政策
オフィスアワー
時間のあるときは、いつでも対応する。事前にメールで連絡してください。
備考1
moodleは常に確認してください。
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~itoshin/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/23 11:30:05