科目名[英文名]
精密合成化学特論   [Advanced Organic Chemistry]
区分 後期課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 1080203
責任教員 [ローマ字表記]
大栗 博毅   [OGURI Hiroki]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
学部で学んだ有機化学の知識を連携・統合し、実際に分子を合成するための考え方を学ぶ。官能基の特性や反応の位置・立体選択性等を考察し,化学変換と分子に対する総合的な思考力・洞察力を養う。本講義では、“逆合成解析”に力点を置いて系統的に学習し、合理的な合成計画を立案するための基礎を固める。個々の変換反応の優位性や適用限界を把握しながら,分子を効率的に合成する実力を養成する。
到達基準
逆合成解析を系統的に学習し、標的分子を合理的に構築するための定石を修得する。骨格形成反応、官能基変換反応の特性を考慮して、確かな合成計画を自分自身で考え出せるようになることを目標とする。
授業内容
【第1回】 第1-3章 逆合成の考え方,基本原理,反応を行う順序
【第2回】 第4-6章 官能基選択性,一/二官能基C―X結合切断
【第3回】 第7-9章 極性の反転,環化,アミン,保護基
【第4回】 第10-12章 アルコールの合成,結合切断の選択,立体選択性
【第5回】 第13-15章 カルボニル化合物,位置選択性,アルケン合成
【第6回】 第16-18章 アルキン,Diels-Alder反応,カルボニル縮合
【第7回】 第19-21章 1, 3-/1, 5-二官能性化合物
【第8回】 第22-24章 1, 2-二官能性化合物,ラジカル反応,ニトロ基の利用
【第9回】 第25-27章 1, 4-二官能性化合物,再結合,1, 6-二官能性化合物
【第10回】 第28-30章 カルボニル基,環形成の基礎,3員環化合物
【第11回】 第31-33章 転位反応,光化学反応,ケテンの利用
【第12回】 第34-36章 5員環化合物,6員環化合物,ペリ環状反応
【第13回】 第37-40章 環形成,立体選択性,芳香族ヘテロ環化合物
【第14回】 期末試験
履修条件・関連項目
有機化学 I-III や関連する有機化学の講義を受講していることが望ましい。
テキスト・教科書
ウォーレン 有機合成 ―逆合成からのアプローチ― 
Stuart Warren, Paul Wyatt 著, 柴崎正勝ら監訳
東京化学同人 ISBN:978-4-8079-0818-9 
逆合成解析について系統的に解説している画期的な教科書である。大学院修了後も手元に置いておきたいテキストである。
参考書
ウォーレン 有機化学 (上)(下)第二版 
Stuart Warren ら著, 野依良治ら監訳
東京化学同人 ISBN:978-4-8079-0871-4 

大学院講義 有機化学I, II 野依良治ら編集
東京化学同人 ISBN:978-4-8079-0484-1 
成績評価の方法
出席(20%)期末テスト(80%)
教員から一言
講義では、受講生にコメントしてもらう機会を可能な限り多く持ちたいと思います。
キーワード
有機合成,逆合成,合成戦略, 骨格形成,官能基変換,位置・立体選択性
オフィスアワー
オフィスアワー: 新1号館 N510B 号室: 授業当日金曜日16時から17時まで。
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~h_oguri
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/03/22 10:20:42