科目名[英文名] | |||||
アントレプレナー特論Ⅱ [Venture Business Ⅱ] | |||||
区分 | 共通科目 | 選択必修 | 単位数 | 1 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 112003 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
上田 祐樹 [UEDA Yuki] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
ワクワクしながら『特許の扱い』というもののキホンを学ぶ授業です。テレビドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』などのヒット作の作者『池井戸潤』氏の直木賞小説『下町ロケット』を題材とします。小説に登場する『佃製作所』が持つ『バルブの特許』。これを巡って、様々な企業や機関によるドロドロな攻防が繰り広げられます。そのときその企業・機関にとっての『特許』のもつ意味を、講師と受講生で議論していきます。講師からドンドン受講生に質問(知識を問うものではありません)していく双方向授業です。これにより、特許を取ることのメリット・デメリット、「パクられないように取る」から「特許を使うことはどういうことか」へ、リアル感を持って知識を習得してもらうことを目指しています。現実の社会に唯一の正解がないのと同じで、正解を探すことを目的とするものではありません。 なぜ小説を題材とするのかというと、冒頭に書いた『ワクワク』がキーワード。気に入ったテレビドラマや映画を何か思い出してみてください。作り話かもしれないが、そこから何か学んだはずです。この感覚を応用します。ロールプレイのように自分がその立場に立った感覚で特許を見ることができるので、漠然と説明された場合の100倍くらい頭に残ります。小説ですので現実から離れているところもないわけではないのですが、そのような部分は法律的に正しい解釈をコメントします。 本講義を受講することにより、特許というものが産業界でどのように扱われており、その中で課題は何かを理解することができます。企業・機関に勤務するようになったとき、あなたの勤務先では特許をどのように扱うべきかを考える契機になります。 このような趣旨の授業ですので、小説『下町ロケット』の事前読込と授業への毎回持参が必須となります。 |
到達基準 |
本講義においては、終了後の受講生が事業経営における知財マネジメントの重要性を認識できるようになること、を目標とする。 |
授業内容 |
第1回:11/28(火)13:00〜18:00 講師の自己紹介、授業方法・評価の説明(初回のみ) 『下町ロケット』のストーリーを部分引用し、その部分が企業・機関にとって、ビジネス的・法律的にどのような意味を持つか議論します。必要に応じて、特許法その他の法律の解説もします。小さな課題を出す場合があります。 第2回:12/5 (火)13:00〜18:00 同上 第3回:12/12(火)13:00〜18:00 同上 確定ではなくスケジュールが合えば、という前提ですが、上場企業の知財担当役員などを招いてお話ししてもらいます。 |
履修条件・関連項目 |
次の欄に示す小説『下町ロケット』を必ず事前読込してください。それができていないと授業がまったく分からなくなってしまいます。レポートも書けません。 |
テキスト・教科書 |
『下町ロケット』 (小学館文庫) 文庫(778円)。ハードカバー版やKindle版もありますが、必ず『文庫本』を購入してください。内容は同じでもそれぞれの記載ページが違うため、「何ページの〇〇〇見てください」というときのページ数がバラバラになってしまうので統一が必要です。 『下町ロケット2』もありますが、これと間違わないようにしてください。 |
参考書 |
オンデマンド等でテレビドラマを見ることができます。 https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8B%E7%94%BA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%90TBS%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%91/dp/B016VOD6TA テレビドラマの案内 http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/ |
成績評価の方法 |
出席 3回の授業のすべてに出席することが成績評価の前提です。ただし、学会出席等によりやむをえず欠席するときは、個別に事情を聞いたうえで出席として扱う場合があります。成績は提出されたレポートにより判定し、60点以上を合格とします。 成績評価は以下のとおりです。 S:90点以上 A:80〜89点 B:70〜79点 C:60〜69点 D:60点未満 |
教員から一言 |
特許・知財の専門書は読むのに骨が折れますが、『下町ロケット』は本当に面白い小説ですので、他の授業の合間や終了後の空き時間を使って2、3日あれば読むことができます。受講生は企業就職後、必ず何らかの形で『特許』と関わることでしょう。本講義を、受講生が『よい仕事』をするための『初めの一歩』にしてください。せっかくの時間ですから、互いに教え合い学び合って有意義な時間を過ごしましょう。講師も一講入魂のつもりで臨みますので、皆さんもそのつもりで受講してください。 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
ゲスト講師の都合、受講生の人数・レベル等を勘案して、内容・進め方を変更する可能性があります。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2017/05/25 18:01:02 |