科目名[英文名]
植物機能形態学特論   [Advanced Plant Functional Morphology]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 96111
責任教員 [ローマ字表記]
國府方 吾郎(茨連)   [KOKUBUGATA Goroh]
所属 連合農学研究科 研究室   メールアドレス

概要
『自然史からみる植物形態の多様性と進化』
 自然史の観点から、植物の形態と分類学の関係、形態進化を伴った適応などについて実例を踏まえて概説する。
 自然史において、形態形質は分類基準の指標となる最重要形質の一つであり、これまでに提唱されてきた主要な高次分類群の分類体系ではこの形態データが基礎であった。しかし、近年、DNAデータを用いた系統学的研究が包括的に行われ、一部の形態形質は必ずしも系統を反映していないことが示唆され、新たな分類体系が提唱されてきた。講義ではこれまでの形態データに基づく分類体系とDNAデータに基づく分類体系を説明し、その相違について概説する。
 適応とは、ある生物がある環境(生物、非生物を含む)で行き残るために有利な形質を獲得する現象であり、生物進化を起こす重要因子の一つと考えられている。講義では渓流沿いで起こった植物の狭葉現など形態進化が伴った適応の実例を紹介し、そのメカニズムについて概説する。さらに植物形態を人間生活に利用したバイオミメティクス(生物模倣)についても概説する。
到達基準
形態データに基づいて提唱された従来からの分類体系とDNA系統解析に基づいて提唱された分類体系を理解し、その相違を理解すること。さらに、植物の適応についてその生物学的な意義を理解し、それを人間社会に活用した事例を理解すること。
授業内容
1.植物形態の基礎
2.形態形質に基づく分類体系とDNAを用いた系統解析に基づく分類体系
3.植物の環境への適応
4.植物の形態と生物間相互作用
5.生物模倣
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
資料は授業時に配布します。
参考書
講義中に情報提供します。
成績評価の方法
講義中に情報提供します。
教員から一言
自然史になじみのない、あるいは専門分野がことなる学生にも理解して興味をもてるように話すつもりです。特に分子系統解析に基づく分類体系は植物に携わる研究をするうえでは分野を問わず大切な情報ですのでこの機会に理解することを勧めます。
キーワード
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2017/04/10 15:32:10