科目名[英文名] | |||||
環境植物保全学特論 [Advanced Plant Science for Environmental Conservation] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 96323 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
渡辺 誠 [WATANABE Makoto] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
『対流圏オゾンに対する樹木の応答』 森林の主要構成種である樹木は、葉における光合成を起点とした炭素固定を行う事によってCO2などの温室効果ガスによる地球温暖化の低減に貢献している。また、健全な樹木によって構成される森林は、木材などの木質バイオマスを始めとして多くの資源生産を通じて、私たちの生活を支えている。このような森林の機能(生態系サービス)が、産業革命以降、増加の一途をたどる対流圏のオゾン(大気汚染物質)によって損なわれている可能性が指摘されている。本講義では森林を構成する樹木に対するオゾンの影響を解説する。まず、日本におけるオゾンによる大気汚染の歴史と現在の状況について整理する。次に葉における光合成と個体の乾物成長に対するオゾンの影響を樹木生理生態学的視点から詳述するとともに、実験的研究の成果に基づいて行われた日本の代表的な森林樹種に対するオゾンのリスク評価を紹介する。さらに近年発展してきた研究手法やそこから得られた成果についても紹介する。 |
到達基準 |
森林の健全性を損ねる大気汚染物質であるオゾンに対する樹木の生理生態学的応答とそのリスクについての理解を深めること。 |
授業内容 |
1. オゾンによる大気汚染の過去と現在 2. オゾンに対する樹木の生理生態学的応答 (1) 成長応答 (2) 光合成応答 3. 日本の森林樹種6種に対するオゾンの影響に関するリスク評価 4. 先端研究 (1) 開放系オゾン暴露実験 (2) 樹冠上部と下部の光合成におけるオゾン感受性の違い |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
資料は授業時に配布します。 |
参考書 |
講義中に情報提供します。 |
成績評価の方法 |
レポート提出による。 |
教員から一言 |
先進国と呼ばれる日本においても大気汚染が過去のものではなく現代の問題である事を知ってもらいたいと思います。 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2017/05/10 11:28:28 |