科目名[英文名]
教育課程論   [Curriculum Stadies]
区分 教職科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 ED1301
責任教員 [ローマ字表記]
降旗 信一, 朝岡 幸彦   [FURIHATA Shinichi, ASAOKA Yukihiko]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
文部科学省が告示する「学習指導要領」は、「教育課程の基準」とされてきた。それでは、「教育課程」とはそもそも何であろうか。
 まず、インターネット時代、言葉の意味を知るために多くの人々が参照するウィキペディアを覗いてみよう。教育課程は「教育内容の広範かつ一般的な計画という側面を持つ。カリキュラムの同義語と捉えられることもあるが、カリキュラムのうち、具体的な教育計画を指すこともある。」とある。次に、代表的な国語辞典である『広辞苑』(岩波書店、第6版)を見る。教育課程とは「学校教育で望ましい学習が展開されるように配慮してつくられる、教育の目標・内容構成・配当時間などの総体。教科・科目など指導領域を儲け、教材を選択・配列することによって編成される。カリキュラム。」となっている。ここでも「カリキュラム」と同義語のように扱われているが、「学校教育」に限定されていて具体的である。
 これらの説明を見て、①教育課程は「教育計画」や「カリキュラム」とどのような関係にあるのだろうか、②教育計画のうち「教育内容」にかかわるものであるならば、それ以外には何があるのだろうか、③「広範かつ一般的な計画」と「具体的な計画」はどのような関係にあるのだろうか、④「具体的な計画」はどのように考えたらいいのだろうか、といった疑問が湧くであろう。
 そこでこの授業では、以上のような疑問に答えるべく、教育計画と教育課程とカリキュラムの関係を整理して、「教育の課程と方法」の今日的課題について考察を深めることを目標とする。

到達基準
①教育課程は「教育計画」や「カリキュラム」とどのような関係にあるのだろうか、②教育計画のうち「教育内容」にかかわるものであるならば、それ以外には何があるのだろうか、③「広範かつ一般的な計画」と「具体的な計画」はどのような関係にあるのだろうか、④「具体的な計画」はどのように考えたらいいのだろうか、といった疑問について自分の言葉で説明できるようになること。
授業内容
<農学部>
第1回 農10月3日(火) 【担当教員:降旗】
・シラバス説明
・面白実験のチーム編成
・学習支援ボランティアの進め方
・教科書レポートの発表分担
第2回 農10月10日(火)【担当教員:朝岡】①「教育課程論とは何か」②「ESD時代のカリキュラム改革と方法論」③「Active Learningと環境教育」
第3回 農10月17日(火) 【担当教員:降旗】松浦隆太郎先生講演会
農10月24日(火)休講(補講は12月10日(日)に開催)
第4回 農10月31日(火)【担当教員:朝岡】内容は10月10日の続きを行います。
第5回 農11月7日(火)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(1)
第6回 農11月14日(火)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(2)
第7回 農11月21日(火)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(3)
第8回 農11月28日(火)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(4)
第9回 農12月5日(火)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(5)
第10回 農12月10日(日)【担当教員:降旗】体験活動
第11回 農12月12日(火)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(6)
第12回 農12月19日(火)【担当教員:降旗】模擬授業(1)
第13回 農1月9日(火)【担当教員:降旗】模擬授業(2)
第14回 農1月16日(火)【担当教員:降旗】模擬授業(3)
第15回 農1月23日(火)【担当教員:降旗】模擬授業(4)
履修条件・関連項目
教員免許取得を目指すことが履修要件です。
テキスト・教科書
『教育の課程と方法―持続可能で包容的な未来のために―』〈「ESDでひらく未来」シリーズ〉鈴木敏正・降旗信一編著、A5判並製、160頁、定価2300円+税、ISBN
※教科書の所持・使用は、単位取得(教員免許保持)のための必須条件です。(教書の専門図書を所持していることによりライセンスホルターとしての専門性が担保されます。)第5回授業時に検印をしますのでそれまでに各自で所持してください。
参考書
文部科学省検定済中学教科書「新しい科学1〜3」(東京書籍)または文部科学省検定済中学教科書「未来へひろがる数学1〜3」(啓林館)
成績評価の方法
以下の4つのレポートの合計点で90点以上がS,80点以上がA、70点以上がB、60点以上がC,60点未満がD(不合格)となります。なお、出席率が8割を切ると欠席の回数に応じて評価が下がります。(出席率6割を切ると単位の取得が危うくなりますので十分ご注意ください。)なお、毎週原則水曜の18時から20時に開催されるESD塾の学習支援ボランティアに参加すると3回分まで出席点にカウントされます。

(1)ミニ授業レポート→前期教職概論と同じです。提出期限は各ミニ授業担当日の三日前。
(2)おもしろ実験レポート(農学部生のみ対象:「教員からの一言」を参照してください。)
(3)模擬授業学習指導案
(4)農業高校見学レポート(農学部のみ)
農業高校の公開授業(日程は通常はウェブサイトなどで公開されています)を2時間分以上見学してください。レポートのテーマは、1年生(教職履修1年目の方)は「教職履修学生として『農業高校』を訪問してはじめて気づいたこと」、2年生(教職履修1年目の方)は「持続か能な社会を実現するために農業高校にどのような可能性があるか」としてください。提出期間は、2019年11月30日とします。提出期間以外に提出されたレポートの評価はできませんのでご注意ください。(見学後、1週間以内に記述して提出することをおすすめします。
教員から一言
(2)おもしろ実験レポート(農学部生のみ対象)
このレポートは農学部では、従来の期末レポートにかわるものです。A4で2p以内。表紙不要。MSワードで作成。府中キャンパスで12月10日に中学生向け「ESD塾(体験活動コース)」で得た気づきや教職履修者として学んだことをまとめてください。提出期間は、2019年1月10日とします。
キーワード
オフィスアワー
備考1
(教職履修学生のための各種支援策)
※1農場ボランティアについて(農学部生のみ)
農学部といっても、一部の学科を除いては農作業体験の機会は少ないものです。また、教職履修者に必要とされるボランティア体験も1・2年次に行っておかないと学年があがるにつれて研究室活動などで忙しくなり、そのような機会を逸してしまう可能性があります。免許取得の最終段階になって「一度もボランティア経験がない」と慌てることになりかねません。一方、忙しい学生の皆さんの時間的経済的負担はなるべく減らしたいと考えます。そこで農学部教職課程では、教職農場をFM府中(牛舎横圃場)の一画に確保しています。希望する学生はここで行われている「教職ボランティア(農場担当)」のお手伝いができます。このお手伝いは、ボランティアの実績としてカウントできます。

※2府中五中学習支援ボランティア「ESD塾」について(農学部生のみ)
2017年度から新たに始まるプロジェクトです。水曜の6時限目に近隣の府中第五中学校の生徒が農工大府中キャンパスで学習活動を行いますので、その支援を行っていただくボランティア活動です。

備考2
※3農業高校見学会(9月)(農学部生のみ)
 「農業高校ってどんなところ?」という農学部生の皆さんを対象に農業高校見学会を9月に実施します。農業教員免許取得た農業高校での教育実習を考える契機にしていただければと思います。この見学は後期の教職授業のレポート課題となります。詳細は後日ご連絡します。

※4 教職合宿について
教職履修者としての同僚性(仲間意識、横のつながり)を高め、教職に必要な知識、スキルを身につけることを目標とした教職合宿を下記の要領で行います。企画委員は履修者の中から募集します。企画委員(工学部生対象)として一定の役割を果たした人は教職ボランティアとして、履修カルテに記載することができます。
日時:2019年2月10日(土)から12日(月祝)(企画委員の現地下見は11月を予定)
会場:安藤百福自然体験活動指導者研修センター(長野県小諸市)
滞在にかかる費用:宿泊費2200円(2泊)、食費4800円(6食)
現地までの旅費:小諸駅から新宿バスタ 片道2,570円〜3,090円程度
その他:全体運営にかかる経費 5000円以内
・企画委員は、この合宿のプログラム作成ほか、運営を担当します。木曜の教職授業終了後に企画会議を5〜6回程度、各30分程度開催します。
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/09/27 14:11:01