科目名[英文名]
教育課程論   [Curriculum Stadies]
区分 教職科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 V0203
責任教員 [ローマ字表記]
降旗 信一, 朝岡 幸彦   [FURIHATA Shinichi, ASAOKA Yukihiko]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
文部科学省が告示する「学習指導要領」は、「教育課程の基準」とされてきた。それでは、「教育課程」とはそもそも何であろうか。
 まず、インターネット時代、言葉の意味を知るために多くの人々が参照するウィキペディアを覗いてみよう。教育課程は「教育内容の広範かつ一般的な計画という側面を持つ。カリキュラムの同義語と捉えられることもあるが、カリキュラムのうち、具体的な教育計画を指すこともある。」とある。次に、代表的な国語辞典である『広辞苑』(岩波書店、第6版)を見る。教育課程とは「学校教育で望ましい学習が展開されるように配慮してつくられる、教育の目標・内容構成・配当時間などの総体。教科・科目など指導領域を儲け、教材を選択・配列することによって編成される。カリキュラム。」となっている。ここでも「カリキュラム」と同義語のように扱われているが、「学校教育」に限定されていて具体的である。
 これらの説明を見て、①教育課程は「教育計画」や「カリキュラム」とどのような関係にあるのだろうか、②教育計画のうち「教育内容」にかかわるものであるならば、それ以外には何があるのだろうか、③「広範かつ一般的な計画」と「具体的な計画」はどのような関係にあるのだろうか、④「具体的な計画」はどのように考えたらいいのだろうか、といった疑問が湧くであろう。
 そこでこの授業では、以上のような疑問に答えるべく、教育計画と教育課程とカリキュラムの関係を整理して、「教育の課程と方法」の今日的課題について考察を深めることを目標とする。

到達基準
①教育課程は「教育計画」や「カリキュラム」とどのような関係にあるのだろうか、②教育計画のうち「教育内容」にかかわるものであるならば、それ以外には何があるのだろうか、③「広範かつ一般的な計画」と「具体的な計画」はどのような関係にあるのだろうか、④「具体的な計画」はどのように考えたらいいのだろうか、といった疑問について自分の言葉で説明できるようになること。
授業内容
<工学部>
第1回 工10月5日(木) 【担当教員:降旗】
・シラバス説明
・教科書レポートの発表分担
工10月12日(木)休講(補講は12月9日に実施)
第2回 工10月19日(木)【担当教員:朝岡】①「教育課程論とは何か」②「ESD時代のカリキュラム改革と方法論」③「Active Learningと環境教育」
第3回 工10月26日(木)【担当教員:朝岡】内容は10月10日の続きを行います。
第4回 工11月2日(木)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(1)
第5回 工11月9日(木)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(2)
第6回 工11月16日(木)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(3)
第7回 工11月23日(木)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(4)
第8回 工11月30日(木)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(5)
第9回 工12月7日(木)【担当教員:降旗】教科書「教育の課程と方法」の内容理解(6)
第10回 工12月9日(土)【担当教員:降旗】10月12日休講分の補講です。東京学芸大学で開催される日本環境教育学会第9回環境教育教員研修会に参加します。
第11回 工12月14日(木)【担当教員:降旗】模擬授業(1)
第12回 工12月21日(木)【担当教員:降旗】模擬授業(2)
第13回 工1月11日(木)【担当教員:降旗】模擬授業(3)
第14回 工1月18日(木)【担当教員:降旗】模擬授業(4)
第15回 工1月25日(木)【担当教員:降旗】模擬授業(5)
履修条件・関連項目
教員免許取得を目指すことが履修要件です。
テキスト・教科書
『教育の課程と方法―持続可能で包容的な未来のために―』〈「ESDでひらく未来」シリーズ〉鈴木敏正・降旗信一編著、A5判並製、160頁、定価2300円+税、ISBN
※教科書の所持・使用は、単位取得(教員免許保持)のための必須条件です。(教書の専門図書を所持していることによりライセンスホルターとしての専門性が担保されます。)第5回授業時に検印をしますのでそれまでに各自で所持してください。
参考書
文部科学省検定済中学教科書「新しい科学1〜3」(東京書籍)または文部科学省検定済中学教科書「未来へひろがる数学1〜3」(啓林館)
成績評価の方法
以下の3つのレポートの合計点で90点以上がS,80点以上がA、70点以上がB、60点以上がC,60点未満がD(不合格)となります。なお、出席率が8割を切ると欠席の回数に応じて評価が下がります。(出席率6割を切ると単位の取得が危うくなりますので十分ご注意ください。)なお、教職合宿に参加すると3回分まで出席点にカウントされるほか、レポート点が20点加算されます。

(1)ミニ授業レポート→前期教職概論と同じです。提出期限は各ミニ授業担当日の三日前。
(2)模擬授業学習指導案
(3)12月9日開催の日本環境教育学会第9回環境教育教員研修会レポート。提出期限などは後日連絡します。
教員から一言
キーワード
オフィスアワー
備考1
(教職履修学生のための各種支援策)
教職合宿について
教職履修者としての同僚性(仲間意識、横のつながり)を高め、教職に必要な知識、スキルを身につけることを目標とした教職合宿を下記の要領で行います。企画委員は履修者の中から募集します。企画委員(工学部生対象)として一定の役割を果たした人は教職ボランティアとして、履修カルテに記載することができます。
日時:2019年2月10日(土)から12日(月祝)(企画委員の現地下見は11月を予定)
会場:安藤百福自然体験活動指導者研修センター(長野県小諸市)
滞在にかかる費用:宿泊費2200円(2泊)、食費4800円(6食)
現地までの旅費:小諸駅から新宿バスタ 片道2,570円〜3,090円程度
その他:全体運営にかかる経費 5000円以内
・企画委員は、この合宿のプログラム作成ほか、運営を担当します。木曜の教職授業終了後に企画会議を5〜6回程度、各30分程度開催します。

備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2017/10/04 14:32:41