科目名[英文名] | |||||
家畜繁殖学 [Animal Reproduction] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 01AN3406 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
田中 知己, 杉村 智史 [TANAKA Tomomi, SUGIMURA Satoshi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
家畜繁殖学は畜産を発展させ、人類の生活に貢献できるよう、家畜を合理的に繁殖させて利用することを体系づけたものである。この講義では,家畜の繁殖を管理する上で修得するべき繁殖学の理論的・技術的な事項を学び、家畜繁殖学に関する基本的内容、すなわち動物が誕生して繁殖活動を開始し、そして子を産み育てるいった一連の活動がどのように営まれているのかを学習する。そして、同時にそれらを基盤として、家畜繁殖の人為的調節技術について解説する。 |
到達基準 |
成績評価を以下の基準によって行います。 S(90-100):到達基準を超えた成果を上げている。 A(80-89):到達基準を十分達成している。 B(70-79):到達基準を達成している。 C(60-69):到達基準をおおむね達成している。 D(0-59):到達基準に達していない。 |
授業内容 |
1.講義の概論および性の決定と分化 家畜の繁殖とはどういうことか、我々畜産に携わる者は家畜の繁殖にどのように関与するのか等授業の概要を解説する。続いて、雄と雌の特性をそれぞれ持つようになる、いわゆる性の分化が発生の過程で起こるメカニズムを解説する。 2.雌の生殖器の構造と機能 家畜繁殖学的な観点から雌の生殖器の構造と機能を解説する。 3.雄の生殖器の構造と機能 家畜繁殖学的な観点から雄の生殖器の構造と機能を解説する。 4.神経とホルモンによる繁殖機能支配 繁殖機能が神経系と内分泌系によってどのように調節されているか解説する。 5.雄の繁殖生理、小テスト 雄の繁殖生理について解説する。特に精子形成のメカニズムについて説明する。 6.雌の繁殖生理(性成熟、発情周期) 性成熟の定義と性成熟到来のメカニズムを解説し、雌の発情周期について概要を説明する。 7.雌の繁殖生理(発情周期の卵胞期と黄体期) 発情周期の卵胞期と黄体期に起こる主要な事象とそれらの調節メカニズムについて解説する。 8.性行動(交配行動) 繁殖性を向上させるという観点を含めて、雌雄における性行動を解説する。 9.受精の成立 卵子成熟・排卵、そして雌の生殖器内に入った精子が卵子と出会い受精が成立する過程を解説する。 10.胚発生と母体の妊娠認識 受精後の胚の発生および母体が妊娠を認識するメカニズムを解説する。 11.着床、胎盤形成、分娩、小テスト 発育した胚が着床する過程とその後の胎盤形成および胎子の発育過程について解説し、分娩発来の機序および分娩経過を解説する。 12.産褥期と泌乳 分娩後、母体が再び妊娠するために重要な産褥期における生殖器の変化と泌乳のメカニズムについて解説する。 13.人工授精、胚移植、体外受精 家畜繁殖において重要な人工授精、胚移植および体外受精技術について解説する。 14.繁殖の人為的調節(季節外繁殖、発情同期化、避妊、分娩誘起) 家畜繁殖における人為的調節技術として重要な季節外繁殖、発情同期化、避妊および分娩誘起法について解説する。 15.まとめ |
履修条件・関連項目 |
特になし。 |
テキスト・教科書 |
参考書 |
佐藤英明ほか「新動物生殖学」朝倉書店、日本繁殖生物学会「繁殖生物学」インターズー、小笠 晃「動物臨床繁殖学」朝倉書店 |
成績評価の方法 |
定期試験90 %および小テスト10 %程度の割合で成績を評価する。 |
教員から一言 |
キーワード |
生殖器の構造、生殖機能調節機構,家畜の発情周期,発情・排卵・受精,妊娠・分娩・泌乳,繁殖機能の人為的調節 |
オフィスアワー |
可能な限りいつでも対応する |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/12 9:56:47 |