科目名[英文名]
農業資源経済学   [Agricultural and Resource Economics]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01AN3507
責任教員 [ローマ字表記]
大橋 めぐみ   [OOHASHI Megumi]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
農地、コミュニティ、景観などの「農村資源」は、農業生産機能だけでなく、国土保全やレクリエーションなどの様々な多面的機能を提供しています。こうした資源は、市場で取引できない「外部経済性」をもつことが多く、また、自然環境や歴史などの違いから、資源分布には「地域性」があります。
授業では、こうした農村資源の活用と保全について、農村ツーリズム、地域ブランドなどを事例に、環境経済学の外部経済の内部化に関する理論や、地理学の地域性や集積などの理論と関連づけながら、講義を行います。
また、近年、農林業センサスなどで、集落や市町村単位のデータベースの整備が進められ、地域分析やGIS(地理情報システム)による地図化などが、より容易に行えるようになってきています。一方で、分析の際には注意すべき点も多くあります。後半ではこうした注意点をふまえ、データベースの初歩的な活用方法について紹介します。
到達基準
1)農村資源の活用・保全に関する事例・理論について、知識を得る。
2)農村資源に関するデータベースの初歩的な活用方法と注意点を学ぶ。
授業内容
【講義予定】*入れ替えの可能性もあります
第1回(10/2)  ガイダンス
第2回(10/9)  農村ツーリズム・都市農村交流(1)
第3回(10/16)  農村ツーリズム・都市農村交流(2)
第4回(10/23)  多面的機能の保全政策
第5回(10/31)  地域ブランド、地理的表示保護制度(GI)
第6回(11/6)  6次産業化、農業生産関連事業
第7回(11/13)  農村コミュニティ (1):内発的発展論など
第8回(11/20)  農村コミュニティ (2):フードデザート問題など
第9回(11/27)  農村資源の保全と活用(まとめ)
第10回(12/4)  農村資源に関するデータベース
第11回(12/11) GISの活用事例・手法
第12回(12/18) GISの活用事例・手法
第13回〜第15回(12/25:3限〜5限の集中講義) 地域分析  
  最終回は、受講人数によっては演習形式で実施し、提出するレポートの作成を指導します。
  GISは無料で利用できるフリーソフトのQGISを用いた分析方法を扱う予定です。
履修条件・関連項目
特になし
テキスト・教科書
特になし
参考書
*講義は配布するプリントを用いて進めます。参考文献についても、必要な部分を配布しますので、購入の必要はありません。

【理論・データ分析】
バリー・C・フィールド(2016)『入門自然資源経済学』
松原宏(2006)『経済地理学』
大友篤(1997)『地域分析入門』
村山祐司・駒木伸比古(2013)『地域分析』
河端瑞樹(2015)『経済・政策分析のためのGIS入門』
【事例】
大江靖雄編(2017)『都市農村交流の経済分析』
斉藤修監修(2014)『フードチェーンと地域再生』
桝潟俊子・谷口吉光・立川雅司(2014)『食と農の社会学』
小田切徳美・橋口卓也編(2018)『内発的農村発展論-理論と実践-』
農林水産省『農業白書』
成績評価の方法
成績評価は出席とレポートで行います。
教員から一言
講義では、できるだけイメージしやすい事例を紹介しながら、理論を説明したいと思います。また、地図化などの地域分析の方法論は、レポート作成や研究分野だけでなく、幅広いキャリアで活用できると思います。
上記のテーマや地域分析に関心のある方の参加を歓迎します。
キーワード
資源、6次産業化、農村ツーリズム、地域ブランド、コミュニティ、地域分析
オフィスアワー
授業終了後
備考1
10月〜12月の毎週火曜日の5限に実施します(1月以降の講義はありません)。
12/25(火)のみ3限〜5限の集中講義となります。12/25(火)の出欠は事前に確認し、出席できない場合は個別に対応します。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/09/18 14:58:32