科目名[英文名] | |||||
食品化学Ⅰ [Food Chemistry Ⅰ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 01BN2118 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
服部 誠, 好田 正 [HATTORI Makoto, YOSHIDA Tadashi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
食品タンパク質の基本構造と特徴を概説し、構造安定性を水分、pH、イオンの種類と濃度との関わりにおいて述べる。さらに、各論として、大豆タンパク質、小麦タンパク質、食肉タンパク質、卵タンパク質、及び乳タンパク質を取り上げ、これらの構造化学とゲル化性、乳化性、生体調節機能等の諸機能を述べ、それぞれの食品の特徴を考察する。また、食品に重要な成分間反応について述べる。 |
到達基準 |
食品化学とは、様々な成分の複雑な混合系である食品の個々の成分を明らかにし、それらの構造、機能について調べ、その結果により、より優れた食品作製のための基盤を築く学問である。本講義においては、食品の成分のうち、特にタンパク質を取り上げ、食品タンパク質の一般的な性質、個々のタンパク質の性質を学び、食品成分間反応について理解することを目的としている。 |
授業内容 |
次の授業内容について講義する。 1.イントロダクション[1)食品あるいは食糧の科学における問題点 2)一次産物から食物まで 3)食品化学とは?] 2.タンパク質化学[1)タンパク質を構成するアミノ酸 2)タンパク質の構造 3)タンパク質の分類 4)タンパク質の2次構造 5)タンパク質の構造を安定化する結合力 6)タンパク質の構造形成に関わる分子間力 7)環境要因によるタンパク質のコンフォメーション(構造)変化 8)タンパク質の乳化性と泡立ち性] 3.大豆タンパク質化学[1)大豆タンパク質の組成 2)大豆タンパク質の変性(pHによる変化、塩類による変化、過熱による変化) 3)大豆タンパク質の機能特性(乳化性、ゲル化性、気泡性)] 4.小麦タンパク質化学[1)小麦タンパク質の組成 2)小麦タンパク質の機能特性(溶解性、ドウ形成性)] 5.食肉タンパク質化学[1)家畜タンパク質とその構造 2)生体における筋肉の収縮と弛緩 3)筋肉から食肉への転換 4)食肉タンパク質の機能特性] 6.卵タンパク質化学[1)卵の構造と性状 2)卵タンパク質(卵白タンパク質、卵黄タンパク質) 3)卵タンパク質の機能特性(乳化性、ゲル化性、気泡性)] 7.乳タンパク質化学[1)牛乳の成分 2)牛乳のタンパク質(脂肪球皮膜タンパク質、カゼイン、乳清タンパク質) 3)牛乳の生態調節機能 (オピオイドペプチド、血圧調節ペプチド、免疫系賦活ペプチド、細胞増殖性ペプチド) 4)乳タンパク質の利用] 8.メイラード反応[1)メイラード反応とは? 2)メイラード反応生成物の生理機能] 9.食品の加工・貯蔵・調理におけるタンパク質の非酵素的変化[1)酸化反応 2)アルカリ処理による反応 3)加熱反応] 10.酵素的褐変反応[1)褐変に関与する酵素 2)酵素的褐変反応の進行 3)酵素的褐変の阻害] |
履修条件・関連項目 |
食品化学IIの履修を勧める。関連科目には、食品製造学、食品衛生学、食品工学がある。有機化学、生化学が基礎となる。 |
テキスト・教科書 |
毎回プリントを配布する。 |
参考書 |
鬼頭誠・佐々木隆造編「食品化学」文永堂出版、五十嵐脩・宮澤陽夫著「食品の機能化学」弘学出版、上野川修一、田之倉優編、食品の科学、東京化学同人、西成勝好・矢野俊正編「食品ハイドロコロイドの化学」朝倉書店 |
成績評価の方法 |
定期試験ならびに出席点。(目安:定期試験70点満点、出席点30点満点。) 単位取得のためには50%以上の出席が必要。 |
教員から一言 |
食品化学はI、IIで完結するよう授業内容を調整している。食品の水、糖質、脂質については食品化学IIで講義する。有機化学、生物化学の知識を要する。毎回出席をとる。 |
キーワード |
食品化学、食品機能学、食品生化学、タンパク質、ペプチド,アミノ酸、食品中の成分間反応 |
オフィスアワー |
オフィスアワー:講義終了後。その他質問があるときは、メールでアポイントメントをとった後、食品化学研究室(1号館2階)にてお受け致します。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/11/02 16:49:47 |