科目名[英文名]
微生物生化学   [Microbial Biochemistry]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01BN2119
責任教員 [ローマ字表記]
山形 洋平   [YAMAGATA Yohei]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 ○目的: 微生物学は、バイオテクノロジーを支える重要な領域である。微生物生化学の講義では、微生物学、微生物の利用、ゲノム微生物学の基礎について、ヒトの生活に関わる有用微生物を取り上げ、いかに微生物がヒトの生活と関わり合っているかを理解し、微生物とヒトとの関わり、および特色を専門用語を用いて自分のことばで説明できるようになることを目的とする。
○概要:
・微生物の利用がどのように行われてきたか、またその間に微生物を取り扱う基本的な手法がどのように開発されてきたかを理解する。
・生物の分類における微生物の位置、微生物の構造と機能についての基本を理解する。
・微生物学と分子生物学との関わり、および微生物の利用、特に醸造学、酵素学、タンパク質工学、異種タンパク質生産、有機酸発酵について理解する。
・ゲノム微生物学、ポストゲノムシーケンス微生物学の最近の発展についての概略を学ぶ。
到達基準
微生物を利用するための基本的となる知識を習得する
授業内容
次の授業内容について講義する。

1. 微生物学の歴史 (特に微生物の利用と微生物取り扱い方の発展について)
2. 微生物の分類、形態 (生物の分類における微生物の占める位置、細菌、真菌の分類の概略)
3. 微生物学の方法 (微生物取り扱い方、微生物の分離、培養、保存法について)
4. 真核細胞と原核細胞の違いについて (分子生物学から見た違いについて)
5. 微生物における物質代謝 (燃料供給反応、生合成反応、重合反応、会合反応からなる物質代謝の概略)
6. 微生物の構造と機能 (微生物の組成、細菌、真菌の細胞表層構造および物質の取り込みについて)
7. 微生物の増殖 (増殖の数学的性格と表現について)
8. 微生物酵素学 (微生物酵素、タンパク質工学、異種タンパク質生産などについて)
9. 醸造学 (発酵食品と微生物の関わりについて)
10.有機酸発酵 (微生物を使った有機酸発酵の重要性 特に乳酸発酵について)
11.ゲノム微生物学、ポストゲノムシーケンス微生物学 (ゲノミックス、トランスクリプトミックス、プロテオミックスの現状)
履修条件・関連項目
 生化学I、II、III、分子生物学Iを履修しておくこと
テキスト・教科書
必要に応じてプリントを配布する。
参考書
応用微生物学 第三版,横田篤・大西康夫・小川順 編,文栄堂出版
IFO微生物学概論  大嶋泰治・駒形和男・杉山純多・荒井基夫・本田武司・中瀬崇・宮道慎二 編,発酵研究所
成績評価の方法
毎回行う小テストと期末の試験で成績を決定する。
教員から一言
興味を持ったら、講義中に紹介した本などをどんどん読み積極的に勉強すること。わからないことはそのままにせず、質問、自習するなどして理解すること。
キーワード
有用微生物,構造と機能,代謝,微生物利用,ゲノム微生物学
オフィスアワー
いつでも、ただしあらかじめメール等で連絡をしてくれたほうが確実です。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/03/13 12:19:32