科目名[英文名] | |||||
資源分解・廃棄学 [Resource Degradation and Waste Disposal] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 01EN3224 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
長田 容, 金野 尚武, 小瀬 亮太 [OSADA You, KONNO Naotake, KOSE Ryota] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 小瀬研究室 | メールアドレス |
概要 |
(長田) 我が国の廃棄物処理に関する法体系と取組状況について学びます。また、廃棄物の再資源化や適正な処理・処分を進めて行く上で現在制約となっている事項を理解し、課題解決に向けた方策や今後の廃棄物処理のあり方を自ら考え提言する力を養います。 (金野) 再生可能な生物資源の有効活用は、環境負荷が少ない循環型社会の構築に向けて重要な課題です。生物資源の中心である木材の構造や性質、微生物による酵素分解について示し、生物資源の有効利用について考えていきます。 |
到達基準 |
(長田) (1) 廃棄物処理・再資源化の現状の枠組みと取組状況を理解する。C〜A (2) 廃棄物処理・再資源化において制約となる事項を具体的に挙げることができるようになる。B〜A (3) 課題解決の方法や今後の廃棄物処理のあり方について自らの考えを提示できるようになる。A〜S (金野) 木材を中心とした植物の構成成分と菌類による分解機構に関する基本的事項を理解した上で、生物資源の有効活用法を考えられるようになることを到達目標とします。 |
授業内容 |
(長田) 以下の事項について講義します。 ①廃棄物処理・リサイクルに係る現在の法体系(廃棄物処理法、資源有効利用促進法など) ②廃棄物の再資源化方法と取組状況 ③廃棄物の焼却処理と最終処分 ④廃棄物系エネルギーの利活用における現状と課題 ⑤有害廃棄物、特に残留性有機汚染物質(POPs)の廃絶に向けた取組状況 ⑥安全と安心、汚染者負担の原則、社会的受容性の考え方 いくつか挙げられる現状の課題を取り上げ、その具体的な解決策についてグループ討議を行うことで理解を深めます。 (金野) 第1回 生物資源利用の重要性と課題 第2回 多糖の種類と分布 第3回 糖質の機能 第4回 木材の組織構造とその成分 第5回 生物資源の酵素分解 第6回 きのこの分類と生態 第7回 きのこと木材腐朽 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
(長田) 関連文献・技術資料・行政資料等をテーマに合わせて用意し配付します。 (金野) スライドのコピーを配布する。 |
参考書 |
(長田) 経済産業省「資源循環ハンドブック2016 法制度と3Rの動向」 環境省監修、(公財)産業廃棄物処理事業振興財団編集「誰でもわかる!!日本の産業廃棄物(改訂7版)」大成出版社(講義初日に配付します) (金野) 講義内で適宜紹介する。 |
成績評価の方法 |
それぞれの教員の成績評価方法は以下のとおりです。両教員ともに50点満点で採点し、それを合算したものに基づき成績評価します。 (長田) グループ討議後に提出するレポート(40%)および講義最終日に提出するレポート(60%)の内容を踏まえて評価します。 (金野) レポート(70%)と出席(30%)で評価する。 |
教員から一言 |
(長田) 環境負荷が少なく、経済的にも社会的にも受け入れられる持続可能な廃棄物の資源化・適正な処理とはどのようなものか、明確なイメージが描けるよう、各種データや実例を示しながら講義します。 (金野) 地球上に多量に存在する生物資源をいかに有効活用するかは将来を見据え重要な課題です。微生物による生物資源の分解は地球上の炭素循環において重要な要素である一方で、その分解に寄与する酵素を有効活用すると、生物資源を原料とした工業品生産をさらに進めることができます。本講義において木材、多糖、それらの微生物分解についてより深く理解し、生物資源利用を身近な問題として捉え共に考えていけたらと思います。 |
キーワード |
廃棄物 再資源化 適正処理 環境負荷低減 生物資源 多糖 きのこ 酵素 |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/10/01 18:22:37 |