科目名[英文名]
環境資源科学特別講義Ⅰ   [Special Lecture on Environmental Sciences and Natural Resources I]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01EN3228
責任教員 [ローマ字表記]
服部 祐介, 高栁 正夫   [HATTORI Yusuke, TAKAYANAGI Masao]
所属 連合農学研究科 研究室   メールアドレス

概要
本講義は,武蔵野大学薬学部の服部祐介先生による集中講義で行われる.
開講予定は以下の通り。
10月17日水曜日 3,4限 1講-21
10月24日水曜日 3,4限 1講-21

近赤外分光法は,農業・産業・医療・環境など,さまざまな産業分野で用いられている分光分析手法の一つである.その理由は,赤外吸収と同様に分子の定量的・定性的情報を知ることができること,試料の前処理を必要としないこと,生体や植物など水分を含んだ試料であっても透過性が良いことなど,様々な点で優れているためである.しかし,近赤外吸収ピークの分離や同定は難しく,解析に工夫を要する.その解析法として,多変量解析,特にPartial Least Squares Regression (PLSR)が最もよく用いられている.本特別講義では,以下について講義し,理解することを目的とする.

 1. 近赤外分光法の原理
 2. PLSRの基礎
 3. 近赤外分光とPLSRの応用方法
到達基準
以下の点について考え,理解を深めることとする.

 1. 近赤外吸収の特徴と赤外吸収,その他の分光法と違い
 2. 近赤外分光法の利点と欠点
 3. PLRSの本質と結果を正しく理解するための注意点
授業内容
(1) 近赤外分光法の基礎
 光の吸収・分子振動の調和性・非調和性

(2) 近赤外分光分光器について
 装置のしくみ(波長分散型・フーリエ変換型)

(3) 多変量解析・PLSの基礎
 行列計算(直交分解)・主成分分析・スペクトルの前処理

(4) 近赤外分光法とPLSRの応用事例
 医薬品製造工程のモニタリングと制御
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
参考書
「近赤外分光法(分光法シリーズ2)」(講談社)
「化学者のための多変量解析」(講談社)
「スペクトル定量分析」(講談社)
「近赤外分光法(日本分光学会測定法シリーズ32)」(学会出版センター)(絶版)
成績評価の方法
レポート(70%)授業参加態度(30%)
教員から一言
学び理解することの楽しさを発見してください.
キーワード
近赤外分光法・多変量解析
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/09/07 13:14:42