科目名[英文名] | |||||
環境文化史 [Cultural History of Environment] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 01RN2228 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
高橋 美貴 [TAKAHASHI Yoshitaka] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
現代文明が成立する以前、この日本列島に存在した文明を、私は江戸文明と呼んでいます。この授業では、この江戸文明の特質を明らかにすることで、日本列島における地域生態システムの歴史(それが環境文化史です)の構築を試みてみたいと思っています。「他の国を知ることは自分の国を知ることです。同じように、過去を知ることは『いま』を知ることです」。そんな思いを抱えつつ、地域生態システム学のなかに環境文化史という学問・教育領域を位置づけることを試みてみたいと思います。 |
到達基準 |
目的:日本列島の社会では、かつて自らを取り囲む自然に手を加え、多様な生物相(生物多様性)を生み出すとともに、それを活用するためのさまざまな知や技術、そして社会システム(文化的多様性)を生み出してきました。そのなかで、日本列島の伝統的な農村景観や生活文化、さらには行動様式や思考様式に至るまでの日本列島型の文明が育まれてきたのです。日本列島の伝統的な地域生態システムもまた、そのなかで生み出されたものでした。環境文化史とは、現代文明(石油化学文明)が成立する以前の日本列島社会に存在した文明システム・地域生態システムの特質、そしてその崩壊のあり様を描き出すことで、現代の地域生態システムを相対化する視点を獲得することを試みてみようという科目です。 |
授業内容 |
はじめに 1、導入ー武蔵野の里山からー 2、地シス学と環境文化史 3、日本の伝統的農村とイエ・ムラ Ⅰ、ヤマの文化史 1、平地林の文化史・補論 2、刈敷林の文化史 3、草山の文化史 4、ヤマの環境文化史と江戸文明論 Ⅱ、屎尿の文化史 1、都市から農村へー西へ・東へ 2、排泄と便所の文化史 3、屎尿の近現代史 Ⅳ、「人間のいる」環境史に向けて Ⅴ、都市の環境文化史 1、近代都市・東京の景観と成り立ちー山の手編ー 2、日本近代の都市景観と都市文化ー商業地編ー ※なお、以下の授業構成変更の可能性もあります。これについては、その都度、授業のなかでお伝えします。 |
履修条件・関連項目 |
「歴史学」(高橋美貴担当)と密接に関連した授業となっています。もちろん「歴史学」を履修していない方にも分かるよう、(一部重複することを覚悟で)授業を行います。 |
テキスト・教科書 |
教員の用意するプリントを使用します。 |
参考書 |
授業のなかで紹介します。 |
成績評価の方法 |
成績評価はレポートと意見カードとによって行います。意見カードについて。授業終了後、出席者の皆さんに質問をし、それへの応答や意見を書いてもらうカード(意見カード)をお配りします。おもしろい意見や論点につきましては次回の授業で紹介し、その都度加点をしていきます。 |
教員から一言 |
「歴史についての知識がないのですが…」といった不安を口にされる方が毎年いらっしゃいますが、その点はあまり気にせず聴いていただけたらと思っています。こちらも、そのような授業を心懸けたいとおもっています。もちろん知識量によって授業の理解度や意見カードの内容などに差がでることもあるでしょうが、むしろ聴いてみようという意欲のある方は知識の有無にかかわらず大歓迎です。 |
キーワード |
生業文化,里山と生業・生活,江戸文明,都市と農村,高度経済成長 |
オフィスアワー |
オフィスアワーは木曜日5限です。できれば事前にメールなどでアポイントメントをとっていただければ、と思います。事前にご連絡をいただければ、月曜日4限以外の時間でも対応可能です。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/20 13:37:40 |