科目名[英文名]
地域社会システム調査実習   [Practice on Eco-social Investigation]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 01RN2302
責任教員 [ローマ字表記]
朝岡 幸彦, 土屋 俊幸, 榎本 弘行, 澤 佳成, 竹本 太郎, 田開 寛太郎   [ASAOKA Yukihiko, TSUCHIYA Toshiyuki, ENOMOTO Hiroyuki, SAWA Yoshinari, TAKEMOTO Taro, TABIRAKI Kantaro]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
持続可能な社会を実現するためには、人々が暮らし・働く地域社会そのものが持続可能でなければならない。急激な開発や過疎化・過密化によって多くの地域社会が、そのコミュニティとしての機能を失いつつある。この授業では、持続可能な地域社会を実現するために何が求められているのかを、社会調査(特に質的調査法)及び参与観察という手法を通して学ぶ。
到達基準
長野県飯田市遠山郷(上村、南信濃)という特定の地域における地域調査(機関調査・面接調査・参与観察・ワークショップなど)を通して社会調査の基本的な手法を身につけるとともに、地域の課題に取り組む住民や行政の姿を学ぶ。
授業内容
今年度の地域社会システム調査実習は、長野県飯田市遠山郷(上村、南信濃)をフィールドとする。
(1)地域社会調査の方法
①ガイダンス+社会調査の方法(1)〜農山村地域調査の意義(土屋+朝岡・榎本・澤・竹本)(4/10) *授業終了後に教員で打ち合わせ
②社会調査の方法(2)「郷土生活の研究法」<柳田國男>及び「ムラの思想史」の理念と方法<後藤総一郎>について(朝岡)(4/17)
③社会調査の方法(3)農山村地域調査の方法(竹本)+2017年度1班(程野)調査結果報告を含む(4/24)
④社会調査の方法(4)インタビュー・面接の奥義(人と向き合うということ)(澤)(5/1)
(2)長野県・飯田市及び遠山郷とは ※この期間は18:15~20:30頃まで行います。
⑤遠山郷におけるむらづくり<飯田市上村及び南信濃地区公民館主事>(土屋・朝岡)(5/8)
⑥飯田市におけるまちづくり<飯田市役所・大学連携担当>及び予備調査に向けて(土屋・朝岡)(5/15)
【予備調査】現地機関・団体調査(土屋・朝岡・田開)(5/19~5/20)
5/19(土)9:30農工大農学部正門前<貸切バス>→14:30頃=かぐらの湯到着→15:00頃遠山郷現地学習①上村公民館、南信濃公民館(公用車+田開車)で聞き取り調査→18:00和田地区または島畑で投宿・夕食(学生・TAには振り返りのために、簡単なミーティングをしてもらう)
5/20(日)8:30頃=かぐらの湯に集合→遠山郷現地学習②(徒歩)1年生と合同11:30<貸切バス>→12:30飯田市役所前→12:30〜13:30昼食→13:30〜17:00飯田市のまちづくり(行政)と中心市街地(りんご並木周辺)での現地学習→飯田市役所前17:00<貸切バス>→21:00農工大農学部正門前
(3)調査計画をつくろう
⑦予備調査の振り返りと調査課題の整理、班(程野班・遠山班)分け(土屋・朝岡・榎本・澤・竹本)(5/22)
※ 程野班は継続的に社会関係調査を行い、遠山班は2018年度のテーマを「聞き書き 遠山常民大学と『南信濃村史 遠山』」(仮)とする。
⑧程野班①(土屋・竹本)/遠山班①『遠山物語』を読む①(朝岡)(5/29)
⑨程野班②(土屋・竹本)/遠山班②『遠山物語』を読む②(朝岡)(6/5)
⑩程野班③(土屋・竹本)/遠山班③『遠山物語』を読む③(朝岡)(6/12)
11人形劇フェスタと体験的まちづくり論<桑原利彦氏>(土屋・朝岡・榎本)
*授業終了後に桑原さんを囲んで学生有志と懇親会を予定(6/19)
(4)調査表をつくろう
12程野班④調査票をつくる①(土屋・竹本)/遠山班⑤調査票をつくる①(朝岡+田開) (7/3)
13程野班④調査票をつくる②(土屋・竹本)/遠山班⑤調査票をつくる②(朝岡+田開)(7/10)
14程野班④調査票をつくる③(土屋・竹本)/遠山班⑤調査票をつくる③(朝岡+田開)(7/17)
(5)直前準備 ※進捗状況によっては7/31も行います。
15調査準備の確認(土屋・朝岡・榎本・澤・竹本・林)(7/24)
調査行程確認、その後、調査票印刷
【本調査】本調査(土屋・朝岡・榎本・澤+田開)(8/3~8/6の間の4日間=土・日曜日に調査を行い、最後の1日を現地での調査結果のまとめと分析に当てる。現地と調整。)
*8/4午後(海外2地区合同_上村)、8/5午後(上村)は人形劇フェスタ(8/2~12)のスタッフとして現地のお手伝い。8/10or11(南信濃)はボランティアを募る。
(調査現地報告会)程野班2019年5月(5/25~26頃)の1年生地域生態シスムテム学実習I(共生)実習時に程野地区で行う。遠山班は2018年9月29日(土)清流祭(遠山中学校の学園祭)でポスター展示を行う。
【実習にかかる経費(概算)】
合計\35,000(事前調査:1泊2日/ 実習地:長野県飯田市遠山郷)
内訳
予備調査(5/19~5/20:1泊2日)\10,000
宿泊(1泊2食)\7,000+昼食代、保険料等
1年生と合同(5/19~5/20)にして大型バスを借り上げる。
本調査(8/3~8/6:3泊4日)\25,000程度
宿泊費(3泊6食)\21,000(一般宿泊施設使用)、人形劇フェスティバル・スタッフ登録料等\700+昼食代、保険料等
*本調査は原則としてバスの借上をせずに、公用車(農学部車+林学車+榎本車+朝岡車)などによる分乗での移動を検討する。
*詳細は、ガイダンスでご説明します。
履修条件・関連項目
(調査現地報告会)程野班2019年5月(5/25~26頃)の1年生地域生態シスムテム学実習I(共生)実習時に程野地区で行う。遠山班は2018年9月29日(土)清流祭(遠山中学校の学園祭)でポスター展示を行う。「インターンシップ」(飯田市)の履修を希望する者は個別に担当教員と相談してください。
テキスト・教科書
牧野光朗『円卓の地域主義』事業構想大学院出版部
参考書
日本文化人類学会監修『フィールドワーカーズ・ハンドブック』
S・B・メリアム『質的調査法』
和田信明・中田豊一『発展途上国の人々との話し方』(みずのわ出版)
その他、授業中に紹介
成績評価の方法
授業への出席及びレポート(報告書等)によって評価
教員から一言
住民とともに活動し、学ぶことの楽しさを味わってください。
キーワード
地域社会調査、コミュニティ、農山村振興、質的調査法、参与観察
オフィスアワー
随時(メールで予約)。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/03/09 18:26:38