科目名[英文名] | |||||
国際協力論 [International Cooperation Study] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 01RN3257 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
吉田 央, 村瀬 憲昭 [YOSHIDA Hiroshi, MURASE Noriaki] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本講義では、まず国際協力の背景、基本的な考え方や仕組みについて説明する。そして、国際協力を実施する主要な手段としてのプロジェクトの立案・実施監理の方法や、地球規模の課題とその対策について、具体的な実例を交えながら解説する。更に国際協力の現場で見られる最新の動向についても触れることにより、受講生が国際協力をより身近に感じ、国際協力の在り方について考えられるようになることを目標とする。 |
到達基準 |
1.国際協力が行われている背景、基本的な考え方や仕組みについて理解する。 2.国際協力プロジェクトの形成や評価の方法を理解する。 3.地球規模の課題とその対策について理解し、今後の国際協力のあり方について論理的に意見を述べることができる。 |
授業内容 |
第1回(4月13日) イントロダクション 第2回(4月20日) 国際協力とは何か。 政府開発援助(ODA)を中心とした日本の国際協力の歴史、日本の国際協力の概要を説明する。 第3回(4月27日) 誰が国際協力を行っているか。 独立行政法人国際協力機構(JICA)や、国際機関、NGO、民間企業が行う国際協力の概要とその特徴について説明する。JICAが行っている青年海外協力隊の派遣事業についても紹介する。 第4回(5月11日) 国際協力の国際的な動向を知る。 第二次世界大戦後から現在に至るまでの国際協力に関する主な議論の変遷や、貧困削減に向けた取り組みについて説明する。 第5回(5月18日) 国際協力プロジェクトとは何か。 技術協力や資金協力といった国際協力を実施する主要な手段としてのプロジェクトについて、その形成や実施監理の方法について説明する。 第6回(5月25日) 国際協力の方法を知る(プロジェクトの形成1) 第7回(6月1日) 国際協力の方法を知る(プロジェクトの形成2) プロジェクトの立案方法として使われているロジカル・フレームワーク手法や、プロジェクト・サイクル・マネジメント手法とこれらの手法の課題について説明する。また、手法を用いた演習を行う。 第8回(6月8日) 国際協力の方法を知る(プロジェクトの評価) ロジカル・フレームワークを用いたプロジェクトモニタリング・評価の方法について説明する。また、プロジェクトの定量的な効果測定の取り組み(インパクト評価)についても紹介する。 第9回(6月15日)国際協力の方法を知る(キャパシティ・ディベロップメント) 国際協力の重要な柱であるキャパシティ・ディベロップメント(能力開発)の概念と具体的な事例について説明する。 第10回(6月22日) 地球規模の課題とその対策(気候変動) 気候変動問題とその対策について開発途上国と先進国の考え方の違い、今後の国際的枠組みの方向性について述べ、日本が行っている気候変動対策に関する協力の特徴を説明する。 第11回(6月23日) 地球規模の課題とその対策(自然環境保全) 開発途上国の自然環境問題と貧困問題との関係について述べ、住民の生計向上策と結びつけた森林の保全、生物多様性保全に関する取り組みについて説明する。 第12回(6月29日) 地球規模の課題とその対策(大気・水質汚染) 第13回(7月6日) 地球規模の課題とその対策(廃棄物管理) 産業開発や都市への人口集中に伴い発生する環境汚染問題の要因の多様化について述べ、日本の汚染問題を克服してきた経験に基づく協力について説明する。 第14回(7月13日) 国際協力の課題とその対応(環境社会配慮) 過去に指摘された開発事業による環境・社会への負の影響を概説した上で、現在援助機関が行っている国際協力プロジェクトでの環境社会配慮の取り組みについて説明する。 第15回(7月20日)これからの国際協力 2030年に向けた持続的開発目標(SDGs)に基づく取り組み、新興国による国際協力、民間企業やNGOと連携した国際協力など、国際協力の新しい流れについて説明する。 |
履修条件・関連項目 |
特になし。 |
テキスト・教科書 |
特定のものは使用しない。 |
参考書 |
「新版 国際協力論を学ぶ人のために」 内海成治 編 世界思想社(2016) その他の参考資料については、講義の中で紹介する。 |
成績評価の方法 |
総合評価で評価する。 (1) 学期末に提出する課題レポート(70%): (2) 平常評価(30%):授業の出席および理解度を評価の対象とする。理解度は、各授業終了時に提出を求める出席票に記入した質問・コメントや、小課題(第7回、第10回の授業で課題を提示する予定)の内容に基づいて評価する。 |
教員から一言 |
本講義では、皆さんに国際協力に関心を持ってもらえるように、国際協力の仕組みなどの解説だけでなく、講師が所属するJICAでの実務経験も交えながら講義を進めていきたいと考えています。 |
キーワード |
国際協力、環境と開発 |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
独立行政法人国際協力機構のホームページ https://www.jica.go.jp/ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/04/03 17:45:41 |