科目名[英文名]
森林土壌学実験・実習   [Experiments and Practice on Forest Soil]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01RN3316
責任教員 [ローマ字表記]
戸田 浩人, 崔 東寿, 吉田 智弘   [TODA Hiroto, CHOI Dongsu, YOSHIDA Tomohiro]
所属 農学部 研究室 1-416  メールアドレス

概要
 目的: 森林土壌は,その顔(土壌断面)に森林の立地環境が凝縮している。その理化学性の分析や土壌動物の調査を通して,森林土壌系における栄養や物質の動態について理解を深めることができる。本実習では,単に土壌分析の技術をトレーニングするわけではなく,野外調査や化学実験の基本,安全性,実験書の読み方,データの表示・解析など,実験系のレポートを取りまとめるために必要な基礎知識を修得することが目的である。
 概要: 野外実習で土壌動物の調査,土壌断面調査と土壌の採取をおこない,室内実験で採取した森林土壌の理化学性の分析をおこなう。土壌動物の調査法,土壌の採取・保存・調整法を習得し,主な無機元素の分析手法と分析結果のとりまとめについて学ぶ。最期に全ての調査結果を総合的に考察し,森林生態系における森林土壌の見方について学習を深める。
到達基準
森林土壌・土壌動物の見方、調べ方を総合的に学ぶとともに、野外および室内実験の手法・とりまとめなどを習得する。
授業内容
<野外実習> 野外実習期間は掲示に注意すること!
 ※ 2018年8月8-10日にFM大谷山・草木で(森林保護・樹木医学実習に続けて8日泊につづき)1泊2日で実施.前期に実施する説明会に必ず参加すること.説明会は、2017年4月16日(月)12:30-13:00に1-420教室で行う予定(変更の場合もあるのでWeb掲示等を注意すること)。
 1.森林土壌断面の調査, 2.森林土壌の採取法, 3.森林土壌動物の調査
<室内実験>
 4.理化学分析に関する一般的な注意(実験における安全性の確保,環境への配慮)
 5.各種分析器具の説明と取り扱い法(実験書の読み方,分析精度と有効数値)
 6.土壌分析試料の採取と調製(分析の目的と採取方法,繰り返しの考え方)
 7.比重,最大容水量,三相組成等の土壌理学性の測定
 8.pH,置換酸度の測定,全C,全Nの測定
 9.湿式灰化の方法,10.全Pの測定, 11.有効態Pの抽出と測定
12.交換性陽イオンの抽出, 13.交換性陽イオンの測定,
14.陽イオン交換容量の測定,
<総合考察>
15.調査結果からの総合考察(表記方法,統計処理などを含む)

注)室内実験の分析項目は,実験室の都合で変更になる場合がある。
履修条件・関連項目
※ 8月中旬にFM大谷山・草木で森林保護・樹木医学実習と続けて1泊2日で実施.前期に実施する説明会に必ず参加すること.説明会は、平成30年4月16日(月)12:30-13:00に1-420教室で行う予定(変更の場合もあるのでWeb掲示等を注意すること)。
化学実験の安全操作の基礎を習得していることが望ましい。
必須用具:白衣,上履き
関連科目:森林立地学,森林生態学,育林学実習
テキスト・教科書
実験書(プリント配布)
参考書
土壌養分測定法委員会編「土壌養分分析法」(養賢堂),土壌環境分析法編集委員会編「土壌環境分析法」(博友社),日本土壌動物学会編「土壌動物学への招待 ―採集からデータ解析まで.」(東海大学出版会),青木淳一著「新訂 土壌動物学」(北隆館)など。さらに実習中に適切な参考書を紹介する。
成績評価の方法
前程として,出席が7割以下の場合は成績評価をおこなわない。成績は,土壌動物と土壌断面調査で課すレポート(3割)各分析項目に課す班毎のレポート(3割),および実験結果を総括した個人レポート(4割)にて評価する。
教員から一言
森林土壌は,室内実験をおこなわなくとも目と手の観察によって多くの情報を得られるが,さらに土壌の理化学的性質を数値として表す手法を習得することは,森林(環境)と森林土壌の関係を知る技術として有益である。実習・実験中は教員の他に,院生がティーチングアシスタントとして指導・助言および安全確保にあたる。Moodleも活用しますので、アクセスしてください。
キーワード
森林土壌調査法 森林立地調査法 土壌の理学性の測定法 土壌の化学分析法
オフィスアワー
水曜日8:30〜10:00,木曜日12:00〜12:30. ただし,会議・出張等で不在の場合もあるので,あらかじめメール等で確認すること。また,メール等で予約し可能であれば,他の曜日・時間帯でもよい。必要に応じてメール等での相談も受け付ける。
備考1
森林科学プログラムの強く履修を進める推奨科目である。
備考2
過去3年間の成績分布
2014 S 29%, A 36%, B 21%, C 7%, D 7%
2016 S 25%, A 67%, B 0%, C 0%, D 8%
2015 S 17%, A 67%, B 8%, C 0%, D 8%
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/03/14 13:25:53