科目名[英文名]
持続的森林管理論   [Sustainable Forest Management]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 4  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 01RN4280
責任教員 [ローマ字表記]
土屋 俊幸, 戸田 浩人, 岩岡 正博, 白木 克繁, 及川 洋征, 小池 伸介   [TSUCHIYA Toshiyuki, TODA Hiroto, IWAOKA Masahiro, SHIRAKI Katsushige, OIKAWA Yosei, KOIKE Shinsuke]
所属 感染症未来疫学研究センター 研究室   メールアドレス

概要
目的:地球サミット以降「持続可能な開発」という考え方が一般にも浸透し,従来から森林管理に求められていた持続性の概念が再認識されるようになった。国連森林フォーラムの謳う「あらゆる種類の森林の管理,保全及び持続可能な発展を促進」していくための,具体的な問題について教員群とともに学び,考えていく。

概要:この講義は、4年次前期に開講し、森林科学プログラム、並びに流域保全・管理プログラムのまとめの講義と位置づけられる。森林科学系の各分野の教員が講義を担当する。今年度担当は、戸田浩人、岩岡正博、白木克繁、及川洋征、小池伸介、土屋俊幸。
 はじめに持続的森林管理に基づいて近年進められている,森林認証制度の概略・問題点とその政策的背景について講義・討論する。さらに,持続的森林管理の基盤となる内外の森林の現状についてのまとめ、持続的管理に必要ないくつかの視点について、各論的講義を行う。こうした準備の後に、実際に森林認証を受けている森林管理の現状を現地取材する。最後に,持続的な森林管理計画の企画書づくりを通して,3年生までの学習を総括する。
到達基準
1)持続的森林管理の考え方と実際の管理方策について理解している。
2)持続的な森林管理計画が策定できる。
授業内容
○講義日程(月日/時限/教室/担当)
 講義がほとんど組まれていない4年次開講なことから、集中的,効率的学習を狙い、下記のように、集中講義の形式で行う(講義担当教員の順番は仮)。具体的な日程、エクスカーションの予定等については、第1回講義日に説明する。昨年度の日程を示せば、以下のようである。
 
4月17日(月) 3限:全担当教員(ガイダンス)1講17
第2講義日 4月24日(月) 1講21教室
       3限:土屋 
    4限:岩岡 
    5限:及川 
第3講義日 5月15日(月) 1限:1講16教室、3-5限:1講22教室
       1限:小池 
    3限:戸田 
       4限:土屋(計画企画書作りのガイダンス) 
       5限:白木
第4講義日 5月24日(水):エクスカーション(全教員)
第5講義日(月) 1〜2限:プレゼンテーション 
7月中旬:最終レポート締切

○講義内容
1.持続的森林管理の国際的・歴史的背景(土屋)
(地球サミット,森林原則声明,モントリオールプロセスなど)
2.世界と日本の森林認証制度(岩岡)
(FSC,SGEC等の発足,内容と課題など)
3.途上国における森林管理の現状 (及川)
(熱帯林の違法伐採,ポリティカルエコロジー,アグロフォレストリー)
4.斜面災害防止を目的とした森林管理の試み (白木)
(砂防,緑の工法,土壌浸食の防止など)
5.生物多様性の保全と持続的森林管理 (小池)
(生態系サービス,野生生物の生息地と生息地評価、生態系の予防的・順応的管理)
6.森林資源の現状と公益的機能(戸田)
(FAO,日本の森林資源の現状,森林の公益的機能)

○エクスカーション:山梨県FSC認証森林等の見学(全教員)
(現地取材,地域パートナーシップの事例,森林NPO,地域との協働)

○持続的森林管理計画の企画書づくり:各教員の講義、現地エクスカーションを参考に、FM唐沢山を対象として、班ごとに持続的な森林管理計画の企画書を作成し、「発表会」で発表・討論を行う。計画の条件等は、ガイダンス(5/2)で説明する。
履修条件・関連項目
森林科学プログラムおよび流域保全・管理プログラムの総決算的な内容であるため,これらの必須科目を修得または履修していることが望ましい。
テキスト・教科書
「森林・林業実務必携」東京農工大学農学部森林・林業実務必携編集委員会編,朝倉書店.および,必要なプリントを配布する。
参考書
随時,授業の中で紹介していく。
成績評価の方法
授業に出席し,討論に参加する(10%)。エクスカーションに参加し、レポートを作成する(20%)。持続的森林管理計画の企画書づくりに参画し,発表・討論を行う(20%)。最終レポートを作成する(50%)。
教員から一言
単なる座学ではなく,エクスカーションや企画書づくりが含まれる,自ら取材し考え討論する総合的な学習形態である。これまで修得してきた関連科目の内容は理解している前提で授業をすすめるので,よく復習しておくこと。
キーワード
森林認証,林業経営,熱帯林違法伐採,森林の公益性,森林科学
オフィスアワー
各教員にメール等で確認し,アポイントメントをとってください。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/09/10 18:50:29