科目名[英文名]
基礎放射線学   [Basic Radiology]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01VN2118
責任教員 [ローマ字表記]
岸本 海織, 夏堀 雅宏   [KISHIMOTO Miori, NATSUHORI Masahiro]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
原則として開講は金曜日の2限で岸本が担当しますが,
15回の授業のうち数回,北里大学の夏掘教授に外部講師として来ていただきます(一部集中科目).
そのため,補講枠を使った講義があります.

【集中科目日程】
10月5日(金)
10月12日(金)

上記2日間は,夏堀教授が来校し,
1,2限連続で授業を行います.
その他の日程は2限のみです.


【注意!!!!!!!!!】
1.本講義ではコアカリテキストの購入が必要です.
2.遅刻厳禁です.


日程変更があれば,授業内や,web掲示板で告示しますので,
注意して予定をチェックしていて下さい.



到達基準
これから動物に対する特定の診療行為には,「獣医師」であるとともに「放射線取扱主任者」であることが要求されます。学生のうちに予め「放射線取扱主任者」の国家資格を取得しておくことを目標とすることは6年間の学生生活の中でも,そして人生にもアクセントを添えることができるできごとかもしれません。「放射線生物学」は放射線取扱主任者の受験科目の一つとなっていますが,本講義は受験者を対象とした講義ではありません。限られた講義回数の中で,獣医師を志す皆さんが将来,獣医師として放射線や画像診断に関わったり,放射線を取扱う実験や研究,または放射線治療やPET検査などの特殊な,あるいは先端的な医療を受診したり,動物医療として実際に行う際に関わる放射線生物学的に必要な情報を提示するとともに,獣医療の中で放射線を取扱う診療分野とその専門性,放射線防護と法令の考え方について理解することを目標として講義する予定です。
授業内容
夏掘先生からは,獣医師が放射線を使って何ができるのか,何をしなくてはいけないのか,について,豊富な経験談を交えて分かりやすく教えていただけますので,楽しみにしていて下さい.


 社会から獣医師に対して要求される放射線あるいは医療工学的な知識および臨床応用・放射線防護および管理技術は年を追うごとに増加してます。これは動物臨床における通常のX線撮影・診断のみならずX線CTの普及や,MRI,超音波検査が臨床現場に普及しつつあることによる画像診断上の要請のみならず,動物の高エネルギーX線による放射線治療や核医学が現実の動物臨床にも応用されつつあることとともに,東日本大震災後の福島第一原子力発電所災害に伴う,放射線の生物に対する影響に関する一連の風説や風評被害という観点からも容易に予想されます。これらのことから本講義では,純粋な放射線生物学的知見を解説するにとどまらず,これからの獣医師に必要と思われる放射線物理学,放射線化学,画像工学,放射線生物学,放射線治療学,放射線傷害と防護および放射線防護体系についてのエッセンスを概説する「放射線基礎獣医学」として講義することで,獣医師に要求される放射線学的知識・技術と放射線生物学の位置づけについて解説する予定です。
履修条件・関連項目
遅刻は認めません.欠席となります.
テキスト・教科書
必須:放射線生物学(獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠)
獣医放射線学教育研究会編
近代出版

https://www.kindai-s.co.jp/products/detail.php?product_id=233
生協に入荷します
参考書
「初めての放射線物理学」新津 守監訳,メディカルサイエンスインターナショナル:定価5985円

「放射線基礎医学」第11版 菅原努監修,青山喬・丹羽太貫 編著(金芳堂)販売価:\6,90(税込)
成績評価の方法
教員から一言
放射線生物学は放射線と医療には不可欠の放射線の生物効果として一面のみならず,その事実から考案された診断・治療法や放射線防護との密接な関わりもあり,その先端応用技術とともに法体系,防護体系も含め,獣医師が知らなければならない規則とその背景にある考え方を学んでほしいと思います。
キーワード
放射線基礎医学,被爆と被曝,DNA損傷と修復,放射線障害,放射線治療,核医学,画像診断,放射線取扱主任者
オフィスアワー
だいたい動物医療センターにいます.
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/09/05 17:20:14