科目名[英文名] | |||||
獣医代謝生化学 [Veterinary Metabolic Biochemistry] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 01VN3120 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
新井 克彦, 渡辺 元 [ARAI Katsuhiko, WATANABE Gen] | |||||
所属 | 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
獣医代謝生化学は、ヒトを含めた哺乳類の身体を構成する成分であるタンパク質、脂質、糖、核酸などの生体成分の機能とその合成や分解のメカニズムを理解するための学問である。これら生体成分の代謝メカニズムを知ることは、疾病の原因究明や治療薬の開発にとって非常に重要な意味を持つ。例えば、医薬品の多くは、細胞増殖や代謝に関わる生理活性が過剰になることを抑制することでその作用を発揮するが、その副作用(毒性)はその抑制作用が過剰に現れた結果となる場合もある。また、病気の診断に用いられる分子マーカーの多くは、本来、生体内において重要な代謝経路を触媒している酵素等であり、これらの増減が病気の発生を左右している場合もある。以上のように、獣医代謝生化学では生体成分の構造や機能並びに代謝経路を理解することにより、病態解明や診断・治療に役立つ基礎知識を学ぶ。 |
到達基準 |
栄養素である糖、脂質、アミノ酸等の消化・吸収並びに代謝のメカニズムを理解し、それらの代謝異常がもたらす病態について関心を持ち、代表的な疾病のメカニズムについて説明出来ること。 |
授業内容 |
1. 生体エネルギー分子概論 2. 糖代謝(1)糖の消化と吸収 3. 糖代謝(2)解糖系 4. 糖代謝(3)クエン酸回路と酸化的リン酸化 5. 糖代謝(4)血糖値の調節と糖尿病 6. 糖代謝(5)糖代謝の側路 7. 脂質代謝(1)脂肪酸とコレステロールの合成 8. 脂質代謝(2)脂肪酸のβ酸化 第1回試験(範囲は進行状況を踏まえて、1.から6〜8.までを講義中に指定する) 9. 脂質代謝(3)脂質の消化と吸収 10. 脂質代謝(4)血漿脂質の種類と運搬様式 11. 脂質代謝(5)脂質代謝異常 12. アミノ酸代謝(1)蛋白質の消化と吸収 13. アミノ酸代謝(2)必須アミノ酸とアミノ酸誘導体 14. アミノ酸代謝(3)アミノ酸の異化と非必須アミノ酸 15. 核酸代謝と病態 16. ミネラルと生体色素の代謝と病態 第2回試験(範囲は第1回試験以降の(7〜9.から)16.までの内容) |
履修条件・関連項目 |
生物学、化学の基礎知識を復習しておくこと。 「獣医基礎生化学」を基礎として、より詳細な物質代謝メカニズムと疾病との関連性について講義する。併せて、TATII「細胞生物化学」も充分復習しておくこと。 |
テキスト・教科書 |
朝倉書店「改訂 獣医生化学」 講義資料(獣医代謝生化学)をmoodleにアップするので、各自プリントアウトするかノートパソコンにコピーして持参すること。 |
参考書 |
ホートン 生化学 東京化学同人(鈴木紘一他 監訳) ハーパー イラストレイテッド生化学 丸善 細胞の分子生物学 教育社 |
成績評価の方法 |
定期試験で9割,受講態度で1割の比率で点数化し成績評価を行う。 試験は2回に分けて行う。 |
教員から一言 |
出欠は必ずとるので、病欠等は申し出ること。 不明な点があれば、講義終了後には必ず質問をして理解すること。 新聞やテレビ、雑誌上での身近な医学的、動物的話題に気を止めておくと良い。 |
キーワード |
糖代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝,核酸代謝、代謝性疾患 |
オフィスアワー |
学生からの質問受付けや学習相談は随時行うが必ずアポイントを取ること(Eメール可)。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/18 13:59:01 |