科目名[英文名]
呼吸器病・循環器病学   [Veterinary Respiratory and Cardiovascular Medicine]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 4  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 01VN4402
責任教員 [ローマ字表記]
田中 綾, 福島 隆治, 打出 毅   [TANAKA Ryo, FUKUSHIMA Ryuji, UCHIDE Tsuyoshi]
所属 グローバルイノベーション研究院 研究室   メールアドレス

概要
獣医学が対象とする動物(主に犬、猫)の呼吸器系および循環器系の構造と機能を理解し、主な 呼吸器疾患と循環器疾患の原因、病態生理、症状、診断法と治療法を学ぶ。
到達基準
(1)呼吸器の構造と機能、呼吸器疾患の臨床症状
一般目標: 上部気道および下部気道の構造とその特徴および機能を理解し、主な呼吸器疾患の臨床症状を修 得する。
到達目標:
1)上部気道および下部気道の基本構造を説明できる。
2)呼吸器のガス交換と呼吸調節の機構を説明できる。
3)呼吸器疾患の臨床症状と検査法(聴診、打診)を説明できる。
(2)上部気道疾患
一般目標:
鼻・咽喉頭の疾患の原因、発生機序、症状、診断法と治療法を修得する。
到達目標:
1)上部気道の感染性疾患の原因、症状、診断法と治療法を説明できる。
2)喉頭麻痺等の上部気道の非感染性疾患の原因、症状、診断法と治療法を説明できる。
3)上部気道の腫瘍性疾患を説明できる。
(3)気管と気管支の疾患
一般目標:
気管と気管支疾患の原因、発生機序、病態生理、症状、診断法と治療法を修得する。
到達目標:
1)気管支炎を説明できる。
2)猫の喘息などのアレルギー性疾患を説明できる。
3)気管虚脱や気管支拡張症を説明できる。
(4)肺の疾患
一般目標:
肺疾患の原因、発生機序および病態生理、症状、診断法と治療法を修得する。
到達目標:
1)肺炎の原因、分類、病態、診断法と治療法を説明できる。
2)肺腫瘍の原因、分類、病態、診断法と治療法を説明できる。
3)肺水腫等の肺疾患の原因、分類、病態、診断法と治療法を説明できる。
(5)胸腔と縦隔の疾患
一般目標:
胸腔と縦隔の疾患の原因、発生機序および病態生理、症状、診断法と治療法を修得する。
到達目標:
1)胸膜滲出と気胸の原因、病態、症状、診断法と治療法を説明できる。
(6)循環器の構造と機能、循環器疾患の臨床症状
一般目標:
循環器の構造と機能ならびに循環器疾患の症状を修得する。
到達目標:
1)循環器の構造と機能を説明できる。
2)特徴的な循環器疾患の症状を説明できる。
(7)循環器疾患の診断と検査
一般目標:
循環器疾患の診断法と検査法を修得する。
到達目標:
1)循環器疾患の聴診所見を説明できる。
2)循環器疾患の生理学的検査法を説明できる。
3)循環器疾患の画像診断法を説明できる。
(8)心不全
一般目標:
心不全の定義、重症度分類、診断法と治療法を修得する。
到達目標:
1)心不全の定義、種類と重症度分類を説明できる。
2)心不全の病態、診断法と治療法を説明できる。
(9)不整脈
一般目標: 不整脈の心電図上の特徴と治療法を修得する。 到達目標: 1)頻脈性不整脈の心電図上の特徴を説明できる。 2)徐脈性不整脈の心電図上の特徴を説明できる。 3)致死的不整脈の心電図上の特徴を説明できる。 4)WPW 症候群の病態と心電図上の特徴を説明できる。 5)不整脈の治療法を説明できる。
(10)先天性心疾患
一般目標: 先天性心疾患の病態生理、症状、診断法と治療法を修得する。 到達目標:
1)短絡性先天性心疾患を説明できる。 2)狭窄性先天性心疾患を説明できる。 3)その他の先天性心疾患を説明できる。
(11)後天性弁膜症
一般目標: 弁膜症の原因、病態生理、症状、診断法と治療法を修得する。 到達目標:
1)犬の僧帽弁閉鎖不全症を説明できる。
(12)心筋・心膜疾患
一般目標: 心筋・心膜疾患の定義、病態生理、症状、診断法と治療法を修得する。 到達目標:
1)心筋症の分類と病態を説明できる。
2)心筋炎を説明できる。 3)心タンポナーデの原因と症状を説明できる。
(13)犬糸状虫症
一般目標: 犬糸状虫症の原因、病態生理、診断法と治療法を修得する。 到達目標:
1)犬糸状虫の生活環を説明できる。 2)犬糸状虫症の病態生理、症状、診断法を説明できる。 3)犬糸状虫症の治療法と予防法を説明できる。
授業内容
第1回 平成30年4月10日(火) 福島 呼吸器の構造と機能、呼吸器疾患の臨床症状
第2回 平成30年4月17日(火) 田中綾 呼吸器病の診断法
第3回 平成30年4月24日(火) 福島 上部気道疾患
第4回 平成30年5月1日(火) 福島 気管と気管支の疾患
第5回 平成30年5月8日(火) 福島 肺の疾患
第6回 平成30年5月15日(火) 田中綾 胸腔と縦隔の疾患
第7回 平成30年5月22日(火) 田中綾 循環器の構造と機能、循環器疾患の臨床症状
第8回 平成30年5月29日(火) 福島 循環器疾患の診断法
第9回 平成30年6月5日(火) 田中綾 心不全
第10回 平成30年6月12日(火) 福島 不整脈
第11回 平成30年6月19日(火) 田中綾 先天性心疾患
第12回 平成30年6月26日(火) 田中綾 後天性弁膜症
第13回 平成30年7月3日(火) 打出毅 心筋・心膜疾患
第14回 平成30年7月10日(火) 打出毅 犬糸状虫症
第15回 平成30年7月24日(火) 田中綾 試験
履修条件・関連項目
解剖学、生理学に関してはよく復習しておくこと。
テキスト・教科書
特に指定しないが、下記の参考書を参照されたい。
参考書
小動物の心臓病学-基礎と臨床- メディカルサイエンス(←原書の英語版もあります)
Textbook of Respiratory disease in dogs and cats, Saunders(←日本語版も出ているようです)
イヌとネコの心エコー検査自由自在 インターズー(←エコーに興味のある人は)
成績評価の方法
試験は循環器、呼吸器を合わせて学期末に実施予定。合計で8割以上の出席で試験受験可能とする。評価は試験の点数のみで評価します。試験は授業時間に行います。
教員から一言
完全に理解するのはなかなか難しいかもしれませんが、頑張ってついてきてください。
キーワード
オフィスアワー
昼間部屋に不在の場合には病院にいます。夜はだいたい部屋におります。
備考1
試験は7月24日2限です
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/07/12 21:18:32