科目名[英文名] | |||||
文学・芸術学 [Art and Literature] | |||||
区分 | 全学共通教育科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 020062 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
大野 松彦 [OONO Matsuhiko] | |||||
所属 | 農学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
この講義は、古代ギリシアからイタリア=ルネサンスまでの西洋芸術史について学びます。文学(言語芸術)と芸術(造形美術)の関係を「言葉とイメージ(像)」と捉え、西洋芸術史において文学的イメージ(図像学的主題)がどのように芸術的イメージと関連し、それぞれの時代でどのように芸術様式が変化していったのかについて考察します。この観点から西洋芸術史を理解することを本講義は目指します。 |
到達基準 |
言葉を操る種(ホモ・ロゴス)である私たち人は、主に言語をコミュニケーション手段に用いますが、またその多くを視覚的イメージに負っており、その究極の表現形態が造形芸術といえます。この講義を通じて西洋芸術史の大まかな流れならびに文学と芸術の相関関係について理解を深め、芸術について自ら記述できるようになることを到達基準とします。 |
授業内容 |
第1回 イントロダクション:「言葉とイメージ(像)」 第2回 ギリシア美術(1):人間をいかに象るか 第3回 ギリシア美術(2):西洋芸術におけるクラシック(古典)様式 第4回 ヘレニズム美術:ギリシア美術の地中海とオリエントへの拡散 第5回 ローマ美術:ギリシア美術の継承とローマ皇帝の記念碑的芸術 第6回 古代末期・初期キリスト教美術・ビザンティン美術:古代美術のキリスト教化 第7回 古代から中世へ:人間像、芸術観(イデア論)の変化、3次元から2次元的表現へ 第8回 カロリング朝美術:ギリシア・ローマ古典古代のヨーロッパ的変容、中世美術の開始 第9回 紀元千年頃の美術:反クラシックなヨーロッパ美術 第10回 ロマネスク美術:反クラシックな美術から復活をとげるモニュメンタル彫刻 第11回 ゴシック美術(1):建築と彫刻の革新、最初の汎ヨーロッパ的芸術 第12回 ゴシック美術(2):自然主義と理想主義の統合 第13回 中世末期の美術:ゴシックとルネサンス 第14回 ルネサンス美術:経験主義的な空間表現、感覚的美の世界 第15回 総括 |
履修条件・関連項目 |
特にありません。 |
テキスト・教科書 |
美術書は高価であるため、テキストは指定しません。授業中に適宜資料を配布します。 |
参考書 |
『世界美術大全集 西洋編4-14』(小学館)1992-1997年/『西洋美術の歴史1-5』(中央公論新社)2016-2017年。その他の参考図書については、希望に応じて指示します。 |
成績評価の方法 |
平常点(30点)+中間レポート(30点)+期末レポート(40点)=100点 (受講者数が多数にのぼる場合、期末レポートを試験に切り替える可能性がある) |
教員から一言 |
文明の基礎となる実学を学ぶみなさんにとって、人間精神を造形化する芸術は遠い対象かもしれませんが、文化的生を豊かにし、感性をひろげるために芸術を理解することは決して意味のないことではありません。 |
キーワード |
芸術学、西洋美術史、図像学、芸術批評 |
オフィスアワー |
講義後 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/10/04 16:10:21 |