科目名[英文名]
工学部特別講義I(技術革新学)   [Special Lecture on Engineering Ⅰ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 020557
責任教員 [ローマ字表記]
飯野 孝浩, 堀井 洋   [IINO Takahiro, HORII Hiroshi]
所属 科学博物館 研究室   メールアドレス

概要
(2018年9月15日現在,2017年度の内容を転載.履修前に最新の情報を参照のこと)
グローバル化と人口減少が同時に進展するこれからの日本においては、競争力の高い製品を生み出す技術革新が死活的に重要である。
 本講義では、技術革新の重要性、そしてさまざまな分野における技術革新の事例を体系的に扱う。これにより、次世代の技術者としての自覚を高めるとともに、研究室や企業における将来の研究開発活動への視座を構築することを目指す。
到達基準
個別の分野における技術革新の過程,意義を理解する.また,将来のイノベーションを先導する人材としての自覚,イノベーションの意義を理解する.
授業内容
※開講日程は開講案内を参照のこと

渡辺敏行(工学部有機材料工学科):「イノベーションの創造」 
イノベーションとは何か、その定義。イノベーションを阻むものは何か。イノベーションに関する欧米と日本のアプローチの違い。イノベーションを成し遂げるためにはどのような心構えが重要かについて解説する。

水谷哲哉(農学部附属国際家畜感染症防疫研究教育センター:「遺伝子検出に関する技術革新」
今から約20年前、PCR(Polymerase chain reaction)という技術が登場してから遺伝子検出の感度と時間は飛躍的に向上した。約10年前、NGS(Next generation
sequencer)の普及により遺伝子解析はギガのレベルになった。遺伝子検出のための機器と酵素の発展について概説する。

飯野孝浩(科学博物館):「観測的天文学を支える宇宙観測機器における技術革新」
我々がどこから来てどこへ行くのかという根源的な問に応えんとする観測的天文学は、ガリレオの時代に端緒について以来、測器の大型化や高感度化が実現してきた高空間分解能・広帯域観測により飛躍的な発展を遂げてきた。その技術革新の歴史を概観することで、理工学連携のあり方、大型自然科学機器のあり方について考える機会としたい。

中山政行(工学部機械システム工学科):「地方創生に資するイノベーション」
イノベーションは、人・モノ・技術・組織・社会の新しい結合や新機軸によって社会的意義のある新たな価値を創造することを意味する。本講義では、地方創生の視点から地域がもつ強みや特性を活かした地域イノベーションについて解説する。

横山岳(農学部生物生産学科)「蚕糸業の技術革新と蚕糸科学」 
日本の近代化を支えた蚕糸業の技術革新について概説する。メンデルの法則を動物で発見・交雑種の利用・性決定と放射線を用いた育種・組換え蚕の実用化などを説明する。

堀井洋(合同会社AMANE,一般社団法人 学術資源リポジトリ協議会):「学術資料の保存・活用に関する技術革新」
古文書や標本などの学術資料は、これまで主に学術研究の対象とされてきたが、近年、観光やデジタルコンテンツなど幅広い分野においても活用が期待されている。本講義では、学術資料の保存から活用までを技術革新の視点から考えたい。

中澤靖元(工学部生命工学科):TBD
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
参考書
成績評価の方法
各回のレポートや小テスト,出席から判断する.コマ数も少ないため,出席を重視する.
教員から一言
人口減少・グローバル社会の中で,競争力の高い製品を生み出すことは重要である.日本の産業構造はこの100年で大きく変わってきたが,それは必然ではなく,次世代に求められる技術革新によって行われてきたということをぜひ理解して,次世代を担う技術者としての自覚を高めて欲しい.
キーワード
技術革新,イノベーション
オフィスアワー
各教員に問い合わせること.全体的な質問は飯野までメールで行うこと(t-iino@cc.tuat.ac.jp)
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/09/15 22:11:01