科目名[英文名] | |||||
有機化学Ⅰ [Organic ChemistryⅠ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 021307 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
荻野 賢司 [OGINO Kenji] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
有機化学は ”丸暗記の科目 ”であると考えられている場合が多い。この誤った先入観念をとり除くために、化学結合や分子の形状に対して、「なぜそうなるか」ということを講義する。また重要な有機化学反応に関する反応機構的考察を簡潔に解説し、暗記ではなく理解が重要であることを示していく。 |
到達基準 |
この講義は材料科学関連分野の基礎となる有機化学の入門的講義として位置づけられ、基本原理を確実に理解することを目的とする。 |
授業内容 |
(第1、2、3回) 第1章「有機分子の構造と結合」主な学習項目:結合力,結合形式,原子軌道と分子軌道,混成軌道,分子の形状 (第4、5回) 第2章「構造と反応性:酸と塩基,極性分子と非極性分子」主な学習項目:反応速度論と熱力学,酸と塩基,求電子剤と求核剤,官能基,直鎖アルカンと分枝アルカン,アルカンの構造・命名と物理的性質,立体配座,回転異性体 (第6、7回) 第3章「アルカンの反応:結合解離エネルギー,ラジカルによるハロゲン化ならびに相対的反応性」主な学習項目:アルカンの結合の強さ,ラジカル,アルキルラジカルの構造,超共役,石油の熱分解,メタンの塩素化/ハロゲン化,高級アルカンの塩素化,相対的反応性と選択性,ラジカル的ハロゲン化の選択性と合成化学への応用,アルカンの燃焼,フロン (第8回) 第4章「シクロアルカン」主な学習項目:シクロアルカンの命名,環の歪みとシクロアルカンの構造,シクロヘキサンの立体配座,より大きな環のシクロアルカン,多環アルカン,自然界の炭素環状化合物 (第9回) まとめ1 (第10、11回) 第5章「立体異性体」主な学習項目:キラリティー,光学活性,絶対配置,R,S順位則,Fischer投影式等の表記法,ジアステレオマーの概念,メソ化合物,エナンチオマーの分離 (第12、13、14回) 第6章「ハロアルカンの性質と反応:二分子求核置換反応」主な学習項目:求核置換反応,電子の押し出し,曲がり矢印,求核置換反応機構〜速度論,SN2反応の立体化学,反転,構造と反応性〜脱離基/求核剤/アルキル基の構造との相関 (第15回) まとめ2 |
履修条件・関連項目 |
高等学校で学習した有機化学を復習しておくこと。化学結合論(中田教員)を履修すること。 |
テキスト・教科書 |
Organic Chemistry Structure and Function 7th edition Peter Vollhardt, Neil E. Schore, ISBN: 978-1464120275 |
参考書 |
Study Guide/Solutions Manual for Organic Chemistry 7th edition Neil E. Schore, Peter Vollhardt, ISBN: 978-1-4641-6225-1 |
成績評価の方法 |
中間試験(40%)と期末試験(60%)の成績で評価する。 |
教員から一言 |
有機化学は完全な積み上げ科目であるため、最初の段階でつまずくと後になって挽回するのがたいへんであるので、全力で取り組んで欲しい。英語のテキストを使用します。予習は必ずするようにしてください。 |
キーワード |
構造と結合,構造と反応性,アルカンの反応,立体異性,ハロアルカンの性質と反応 |
オフィスアワー |
オフィスアワー:毎週木曜日15時から16時まで、場所:BASE本館323号室 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
Moodle2018(宿題や解答例などを掲載する場合がある) |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/05/25 19:12:01 |