科目名[英文名]
物理数学Ⅰ   [Mathematical Physics Ⅰ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 021614
責任教員 [ローマ字表記]
村山 能宏   [MURAYAMA Yoshihiro]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
物理現象を理解し説明するにあたり,数学は極めて強力な道具となる。最小限の道具を備えその使い方に慣れることで,物理への興味と理解は飛躍的に増す。本講義では,物理を学ぶ上で不可欠となる数学について学ぶ。主に,微分方程式,ベクトル解析の基礎的事項について,「力学」,「電磁気学」と関連付けて講義を行う。本講義は,演習科目「物理数学演習」と一体で進める。
到達基準
物理を学ぶにあたり,数学が便利かつ強力かつ不可欠な道具であることを認識し,基本的な使い方を習得すること。
授業内容
第1回 (物理数学I,物理数学演習共通)本講義,演習の目的,進め方。
基本事項の復習:偏微分,合成関数の微分,テイラー展開
第2回 複素数:複素平面,オイラーの公式
第3回 1階の線形常微分方程式:変数分離形,定数変化法
第4回 2階の線形常微分方程式:定数係数の同次方程式
第5回 物理現象と微分方程式:調和振動子,減衰振動
第6回 ベクトルの内積,外積,微分

前半のまとめ(講義,演習共通)

第7回 座標変換:2次元極座標,円柱座標,3次元極座標
第8回 多重積分1:累次積分,変数変換,ヤコビアン
第9回 多重積分2:剛体の運動,慣性モーメント
第10回 スカラー場とベクトル場:grad,div,rot,ベクトル微分演算子
第11回 線積分:力と仕事
第12回 スカラー場と勾配:勾配の向き,スカラーポテンシャルとベクトル場
第13回 面積分:流束と発散,ガウスの定理
第14回 ベクトル場の回転:ストークスの定理,アンペールの法則

後半のまとめ(講義,演習共通)
履修条件・関連項目
履修条件:高校までの数学の理解。物理を含めた自然科学に対する興味。
関連科目:講義は主に「力学」,「電磁気学」と関連付けて進めるが,次年度の「物理数学II」とともに今後学ぶ全ての物理科目と関連する。
テキスト・教科書
特に指定しないが,以下に示すような教科書を一冊購入することを薦める.
「物理のための数学」 和達三樹 著,岩波書店
「物理数学」 松下貢 著,裳華房
参考書
「例解物理数学演習」 和達三樹著,岩波書店
成績評価の方法
中間試験 50%,期末試験 50%
(※試験は物理数学演習と共通で実施)
教員から一言
物理に関する専門性が増すにつれ,物理が分からないのか,数学が分からないのか曖昧になることがあります。基本的な数学を使いこなすことで,物理に対する理解だけでなく,自然現象に対する世界観が大きく変わります。“後々必要になるから学ぶ”というよりは,“そんなに便利で強力な道具を身につけないのはもったいない”という気持ちで,講義および演習に取り組んで下さい。
キーワード
複素数,微分方程式,座標変換,ベクトル場,スカラー場,ベクトルの微分・積分
オフィスアワー
可能な限りいつでも対応する。メール等で予め連絡があった方が対応をとりやすい。
備考1
村山居室(4号館435室) 内7107,E-Mail: ymura@cc.tuat.ac.jp
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/03/26 12:22:47