科目名[英文名] | |||||
基礎電気回路Ⅱおよび演習 [Electrical Circuits II & Practices] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 3 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 021722 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
長坂 研 [NAGASAKA Ken] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
抵抗R,インダクタL,容量Cから構成される回路(受動回路)の基礎となる下記の事柄を理解し,これに基づいて与えられた回路の“特性”を求めることが出来るようになることを目標とする.特性とは電圧,電流,インピーダンス,およびこれらの周波数特性や等価条件などを表す. 1.変成器,制御電源,理想変成器 2.閉路方程式(閉路電流法),節点方程式(節点電位法) 3.可逆定理,等価電源,最大電力伝送定理などの回路の基本的性質 4.二端子対パラメータ,縦続接続・並列接続,二端子対回路の動作量 |
到達基準 |
授業内容 |
下記を目安とし,状況に応じて調整する. 第1回 授業全体のガイダンス、第1〜6章の復習(実習) 第7章 変成器 変成器の基礎式,密結合変成器,理想変成器など,複数のコイルで構成される変成器が回路にどのように利用されるか,その特性,特徴は何かについて学ぶ.相互インダクタンスMの意味をよく理解すること. 第2回 二巻線変成器,制御電源 第3回 単巻変成器,理想変成器 第4回 多巻変成器 第8章 回路方程式 キルヒホッフの法則の適用,閉路電流法,節点電位法など,回路において電圧,電流を求めるための方程式の立て方の基本について学ぶ.回路がR,C,L,Mに よって構成され,電圧,電流がそれらによって支配されることをよく理解すること. 第5回 閉路方程式 第6回 節点方程式 中間試験第1回(7〜8章閉路方程式) 第7回 連立一次方程式の解法 第9章 回路の理解を深めるための考え方と諸特性 可逆定理(相反定理),テブナンの定理,ノートンの定理,補償定理,供給電力最大の法則など,回路において成り立つ重要な定理について学ぶ.回路固有の特徴が現れているのでよく使い慣れること 第8回 可逆定理,双対性,逆回路 第9回 等価電源,補償定理 第10回 最大電力伝送定理 第10章 二端子対パラメータ 回路で広く使われる2端子対回路網について,Z,Y,g,h,F,Fiの6種類の回路行列による電圧,電流の関係の表し方を学ぶ.また,入・出力インピーダンス,伝送量,反復パラメータなど,回路網を利用する場合に必要となる基本的特性について学ぶ. 第11回 6種類の二端子対パラメータ 中間試験第2回(8〜9章) 第12回 二端子対パラメータの相互変換 第13回 縦続接続,並列接続 第14回 二端子対回路の動作量 第15回 期末試験(全範囲) |
履修条件・関連項目 |
回路理論Ⅰおよび演習の内容を理解していることが前提となるので,教科書の第1章から第6章を良く復習しておくこと. |
テキスト・教科書 |
柳沢健,「電気学会大学講座 回路理論基礎」,1999.9(17版),電気学会 7章〜10章 |
参考書 |
大下真二郎著「電気回路演習(上、下)」(共立出版)など。電気回路あるいは回路理論に関して多数の図書が出版されており、参考書として利用できる。 |
成績評価の方法 |
中間試験および定期試験の結果を基本とし,出席状況及び演習提出状況を考慮して評価を行う. 中間試験25点×2,演習と出席10点,期末試験40点 |
教員から一言 |
回路理論は、電気電子系の学生にとって、最も基本的な専門知識の一つであるので、必ず身につけて卒業して欲しい。努力すれば、誰でも理解できる科目である。(逆も真なり) |
キーワード |
1)変成器,2)回路行列,3)等価電源,4)最大電力伝送,5)二端子対パラメータ |
オフィスアワー |
随時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/07/12 11:22:03 |